【ACB88】ファルシローニにかつてのキレなし。フィルポットに完敗
<バンタム級/5分3R>
アラン・フィルポット(英国)
Def. by Unanimous Decision
グスタヴォ・ファルシローニ(ブラジル)
構えを変えて前に出るファルシローニ、フィルポットはサウスポーの構えから左ミドル、ワンツーを打っていく。ファルシローニのローシングルを切ったフィルポットが、アイポークがあったと中断を要求する。すぐに試合は再開し、フィルポットの左でバランスを崩したファルシローニが、ダブルレッグを切られる。続く組み合いで引き込んだファルシローニはハイガードからラバーガード、オモプラッタを仕掛ける。
腕を引き抜いて立ち上がったフィルポットがワンツーをヒットさせる。荒い左を振るうファルシローニのパンチは当たらず、ワンツーと左ハイを被弾する。姿勢を乱す場面が増えたファルシローニのボディにヒザを入れたフィルポットが残り20秒でテイクダウンを決め。初回を取った。
2R、腰が高い構えで手打ちのパンチと共に前進するファルシローニに、フィルポットがストレート系のパンチを入れる。フィルポットは引き込みに付き合わず、左ローに左を合わせ、連打で押しこむ。ダブルレッグで倒されたファルシローニがラバーガード、ゴゴプラッタから、オモプラッタへ。上体を起こして肩を極めに掛かるファルシローニが、スイープに成功する。下になったフィルポットは蹴り上げから、素早くスタンドに戻る。後ろ回し蹴りからシングルレッグを決めたフィルポットが、ここも取った。
最終回、細かいパンチを纏めるフィルポット。判定では絶対的にリードしているが、特に迫力のあるパンチではない。ファルシローニは裏拳を当てるが、打撃で不利な状況は変わりない。ワンツーからスリーを入れたフィルポットに、来いと挑発するファルシローニは前に出てパンチを被弾する展開が続き、シングルレッグを切られる。左ハイで顔面を蹴られても、前に出続けるファルシローニ。フィルポットはボディから、左を入れ、ローでファルシローニのバランスを2度に渡り崩させる。さらにダブルレッグで倒しバックへ。
ファルシローニの前転からの足関節を防いで、スタンドに戻ったフィルポットは、またもダブルレッグを決める。オモプラッタを逃げられたファルシローニは、押し倒されるなど良いところなく試合終了。当然、フィルポットが判定勝ちを手にした。修斗やONEで見せた寝技のキレがファルシローニには見られなかった。