【Quintet FN01】準決勝第1試合は全て時間切れ、大将戦判定でカルペが所プラスを下し決勝へ
<準決勝第1試合/4分1R>
杉江アマゾン大輔(日本)
Draw.
伊藤盛一郎(日本)
立ちレスから、伊藤が飛びつき十字へ。左手が伸びかけた杉江が、ステップオーバーしてヒジを抜きにかかる。腕を抜いた杉江はハーフガードから足を抜いてマウントへ。伊藤の動きに合わせてワンフックでバックを取った杉江がRNCを狙う。腕を回させないよう手首をはがす伊藤は胸を合わすことはできない。杉江は両足をフックさせたが、絞めをセットアップできず、タイムアップとなった。
<準決勝第2試合/8分1R>
デヴィッド・ガルモ(米国)
Draw.
今成正和(日本)
小走りから斜めに構える今成に対し、ダブルレッグを仕掛けたガルモ。背中をつけた今成をガルモが両足首を掴んで中央へ戻る。引っ張られながら立ち上がった今成にダブルレッグを決めたガルモは、今成の足関狙いを察知してかわすや、同時に上四方で抑え込む。
ガルモはマウントで移行し、ワキをすくいにいく。ギロチンを仕掛けてガルモはサイドを取り腕十字へ。この仕掛けに足を取りに行った今成に対し、ガルモがスタンドへ戻る。3度目のダブルレッグを決めたガルモは、オモプラッタを抜いてパス、さらにマウントへ。腕十字を狙われても、足関の隙を伺う今成。ガルモはサイドに戻り、肩固めからニーインベリーで抑えて絞める。さらにマウントに移行したガルモが攻め続けるが、極めさせない防御は今成も秀でている。
ガルモは担ぎパス狙いから、亀になった今成のバックを取り両足をフックする。胸を合わすことができない今成、ガルモはシートベルト・ポジションを取るもRNCをセットアップできない。一度、マウントを解き、上を向いた今成から繰り返しマウントを取るガルモ。今成は足関節を狙い、ガルモが立ち上がる。残り30秒、今成に注意が入りパーテルポジションから試合が再開される。
今成はすぐに上を向き、ハイガードを狙うもガルモのプレッシャーが強く、この試合も一本決着とはならずドローになった。
<準決勝第3試合/8分1R>
松本義彦(米国)
Draw.
所英男(日本)
引き込んだ松本がデラヒーバも、所がパスに成功する。サイドで抑える所のバックを狙った松本は、横回転でバックを狙う。そのまま立ち上がった所に対し、松本はシングルレッグを仕掛け、これをかわさると足を一本挟みバックに回る。背中を譲った所はヒザ十字を狙うが、松本がバックマウントを奪取し、絞めの圧力を強める。立ち上がりつつ、前方に松本を落とした所。
松本はアームドラックからスイープを仕掛ける。これが場外となり、所のトップで試合は再開する。ラバーガードからオモプラッタの松本、前転して腕を抜いた所がパスを狙う。松本はバックからマウント、さらにバックマウントとバックトゥバックの動き──モダン柔術をノーギで実演する。
所は胸を合わせると、松本のハイガードに足を狙う。察知した松本、所はスタンドを選択。シングルから引き込んだ松本は、所のアームロック狙いを潰してディープハーフから、ワキをくぐってバックへ。
所はストレートアームロックも、松本が防ぐ。立ち上がった所にシングル&バック狙いの松本だったが、胸を合わされてガードへ。松本のシッティングガードをジャンプして子出ようとした所だが、ハーフに捉えらる。残り50秒で松本に注意が与えられ、パーテルで試合は再開。
即上を向いた松本はここでもシングルからバックへ。残り30秒、所はヒザ十字を仕掛ける。松本はロールして防ぎ、タイムアップとなった。
<準決勝第4試合/8分1R>
世羅智茂(日本)
Draw.
小谷直之(日本)
シッティングの世羅は、足を絡め前乗りになった小谷をギロチンで捉える。頭を抜いた小谷のパス狙いにカウンターの足関節を仕掛けた世羅は、これを防がれてもニーシールドから試合を作り、スクランブルでギロチンを仕掛ける。
世羅が仕掛け、小谷がトップで守るという展開のなか、世羅はバタフライガードから小谷を浮かせる。技を受ける小谷、足を絡めてトップを取った世羅はハーフから首を抱える。自ら外して立ち上がった世羅は、首を固めてパスに成功する。ブリッジで上を取りに行った小谷、両者がスタンドに。
攻め疲れの感もある世羅はシッティング、足を絡めてアンクル狙いも小谷が足を抜く。小谷は首を抱えて世羅のスイープを潰し、トップから体重を掛けていく。小谷の首狙いを利して、リバーサルに成功した世羅がパスガードへ。腰に手を回して上を取った小谷に対し、世羅も動きを止めずギロチンパスへ。最後にバックから腕十字を仕掛けた世羅だが、腕を伸ばすことができず、4試合連続で引き分けとなった。
<準決勝第5試合/8分1R>
岩崎正寛(日本)
Def.ref’s decision
矢野卓見(日本)
ついに一本決着がないまま大将戦を迎えたカルペ×所プラス。岩崎の整髪料使用に指導が与えられ、試合がスタートした。ダブルレッグでテイクダウンを即奪った岩崎は、パスのプレッシャーから上四方へ。ここで矢野が得意の洗濯ばさみの態勢に。ヒザを抜いた頭を抜いた岩崎はハーフからパス、サイドで固める。再び洗濯ばさみに出る矢野だが、岩崎はもう余裕を持って対処できたか。
頭を抜きサイド、腕四方を取っても足の付け根を抑えて洗濯ばさみを許さない岩崎が、腕を取りに行く。レフェリーがブレイクを掛けても、矢野はすぐに立ち上がることができない。両者に指導が与えられ、岩崎は自ら崩れて上を向いた矢野に肩固めを仕掛ける。そのままマウントに入った岩崎は、これを解いて腕を狙う。サイドから腕を取りに行く岩崎に対し、エビで逃げる矢野が場外へ。
中央へ戻るのにも寝転がったまま時間をかける矢野に対し、岩崎はマウントから腕十字を狙うかと思いきや、サイドへ戻る。残り3分、疲れた矢野にもう一度肩固めで抑えて削る岩崎がマウントへ。逆側に体をスライドさせつつ絞め続けた岩崎はここでマウントを選択し、矢野が亀に。
バックから攻めようとした岩崎だが、ブレイクが入り両者指導が2つに。パーテルからバック、RNCを仕掛ける岩崎が足を入れずに絞める。もう一度RNCを仕掛けた岩崎が両足をフックし、アゴの上から絞める。粘る矢野に対し、岩崎は必死に絞めを仕掛けるも、矢野はディフェンスに徹する。上を向いた矢野に対し、サイドで抑えた岩崎が残り10秒で肩固めへ。さらに腕十字を狙うも、これも矢野が防ぎタイムアップとなった。
大将戦ということで、レフェリー判定となり岩崎、そしてカルペディエムが勝利した。