【Gladiator vs Demolition】中村勇太戦へ、グッドマン田中─02─「押し込んで、掴んで、投げる」

2018.06.02

【写真】キャリア28勝13敗4分のグッドマン。デモリッションで9勝、ライジング・オンで2勝、パワーゲートで14勝を挙げている (C) DEMOLITION

明日3日（日）に大阪市東成区の東成区民センターで開催されるGladiator x Demolition対抗戦のメインで、デモリッションXFCウェルター級王座防衛戦を行うグッドマン田中インタビュー後編。

Power Gate、Rising on、そして本家活動停止後のDemolitionと、首都圏にトップを置かない団体で活動を続けてきたグッドマンは、今も昔も組んで、掴んで、投げる──ファイトを心掛けてきた。

＜グッドマン田中インタビューPart.01はコチラから＞

──怖い……ですか。

「挑戦してくる方が、有利やと思うんですよ。失うモノがないという状況の人と戦うと、どうしてもプレッシャーは僕に掛かってきますからね」

──この試合に向けて、どのような練習環境で準備をしてきたのですか。

「少しキックボクシングのジムで練習させてもらったりしていますけど、あとはずっと自分のところでやっています」

──関西勢が集まるプロ練習のようなモノに参加することは?

「そういうのは全然行っていないです。ジムができてから、ずっと自分でやっています。ミットを持ってもらうことはあっても、MMAの練習を出稽古でやることはないです。ジムにプロでやっている子もいますし」

──改めて、デモリッションの王座防衛戦をグラジエイターとの対抗戦で行うことについて、何か想いはありますか。

「絶対に負けられないという気持ちは強いです。デモリッション代表で出させてもらう……僕のような歳も言っている人間を、そういう場に上げてもらえる乾（真治DXFC実行委員長）さんへの感謝の気持ちだけです。プレッシャーもありますけど、ほんと感謝の気持ちでいっぱいです」

──では初出場となるグラジエイターについて、どのような印象を持っていますか。

「実はまだライブで観戦させてもらったことはないんですよ。映像で見ただけで。でも、効き伝わって来る話によると、関西のMMA大会だと一番華やかだと」

──この試合を機にグラジエイターでも戦い続けたいという気持ちはありますか。

「出させてもらえるなら、出ます。ただ……やっぱり僕はデモリッションを優先します（笑）。乾さんが『行けッ!!』って言ったら出ます。ずっとやらせてもらっているので、改めて考えると思い入れがありますね」

──そこは雑草の意地という感じですか。

「う~ん、たまたまそういう場所で戦い続けてきましたけど、大きな大会と同じことをやってきたし、厳しいことをやるということは変わりないと思っています。僕自身、『もっと大きいところに出ぇへんの?』って言われることはあります。でも、自分にとって一番大切なのは目の前の試合なんです。そこをクリアしていくのは、昔から変わっていないです。だから、次の試合も勝つだけです」

──MMAPLANETは海外のMMAを伝えるために活動を開始したという背景もあり、グッドマン選手のことが分からない読者の人が多いと思います。ご自身で、グッドマン田中とはどのような選手なのかアピールしていただけないでしょうか。

「僕は技術とか、そういうのは全然ないんです。最近のMMAの技術の進歩というのは凄いはないですか?　全局面で何でもできる。僕はそういうのは全然なのですが、自分の一つのスタイルを貫くという部分では絶対に負けないです」

──グッドマン選手の一つのスタイルとは、どのような戦い方になるでしょうか。

「押し込んで、掴んで、投げる。それができるかどうかにかかっていきます」

──投げるということは、10年前に見せていた後方への豪快な投げは健在ということでしょうか。

「アレはずっと狙っています（笑）。ウェイトをやりこんで、体だけは頑丈なので。それしかないので」