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【Gladiator vs Demolition】櫻井裕一郎GLADIATOR代表「仲睦まじく、興行を成立させるためではない」

Yuichiro Sakurai【写真】ガチで対抗戦実現の要求をケージの中で行った櫻井代表。氏が行ってきた2年間の活動により、グラジエイターに対して特に西日本在住のファイターや関係者の持つ印象は大いに変わったことは間違いない (C)MMAPLANET

6月3日(日)に大阪市東成区の東成区民センターで開催されるGladiator x Demolition対抗戦ではメインのDXFCウェルター級選手権試合=王者グッドマン田中×挑戦者中村勇太、が挑戦する一戦、中澤伸悟×じゅんのグラジエイター・バンタム級王座決定戦、フライ級挑戦者決定戦=NavE×上嶋祐紀などの対抗戦に加え、グラジエイター・ライト級王者・岸本泰昭×ZSTライト級王者・平信一、別府敬祐×WARDOGライト級王者・野副忠祐戦などが組まれている。


そんな関西インディMMA総力戦の様相を呈してきた今大会を前にし、MMAPLANETでは乾真治DXFC実行委員長の対抗戦及び、関西MMA界への想いをお伝えした。乾氏の声が活字となったことで、GLADIATORの櫻井裕一郎代表も「私も所信表明」を行う必要があるのではないかという申し出があった。

そして、対抗戦開催の意義と新生グラジエイターの2年の活動を経て、和歌山と大阪でイベントを関西してきたグラジエイターの関西MMA界における立ち位置、独立系MMAプロモーションとして今後のミッションに関して話してもらった。

櫻井裕一郎
「韓国はソウルのチャンチュン体育館にアンデウソ・ンシウバ、パウロ・フィリオ、アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラらが集い、日本からは美濃輪育久選手や松井大二郎選手らが出場した第1回GLADIATOR FCから10年間、国内外において95回開催された旧GLADIATORを引き継ぎ、体制を一新した新生GLADIATORの活動も年を終えようとしています。

格闘技が当然のように地上波で放映されていた時代と違い、今はMMAもメディアから少し遠ざかっておりますが、頑張って活躍している選手は以前と変わらず多数います。そして日本ではMMAプロモーションが大小併存しているなか、常に首都圏老舗プロモーションと地方プロモーションの間に縦割りの区分けが存在しました。

私の中にはそのような上下意識は一切ありません。確かに選手のレベルに違いはありますが、どの大会、プロモーションにもそれぞれ代表、役員、スタッフ、そして身体を張って活躍してくださる選手がいます。その熱量の下、規模の大小はあってもMMA大会に上下関係などなく、フラットであると考えています。

もちろん、老舗団体には活動2年のグラジエイターにはない歴史があり、首都圏で大会開催を安定して開催してきたブランド力が備わっています。そのような老舗大会の方々から、我々が基盤とする関西圏の選手に、ぜひとも試合に出て欲しいと思われるようになる。彼らにチャンスが広がるように、グラジエイターもしっかりと運営していかなければならないです。

MMA界は首都圏のほうが活気があるというのが常識であり、また事実です。マーケットが違います。人口、箱、ジムの数に会員数。また格闘技に興味を持ってくださる企業など、地方と首都圏では明確な差があります。

しかし、関西にもMMAというスポーツを選び、人生を賭けている選手がいる以上は、グラジエイターとして私達も活動を開始したわけですから、定期的に大会を開く責任と義務があります。同時に関西には首都圏にはない、関西流の運営方法もあるに違いありません。必要以上に頑張ってしまうことは、無理に通じてしまいますが、この2年間で私は旧グラジエイター後期のイメージを払拭し、生まれ変わったグラジエイターを確立するために試行錯誤してきました。

少しでも大会のクオリティを上げたい、色々な選手に出場の機会を与えたい、その結果として選手のレベルが向上してほしい。これらを追求すれば収支に関して、目を瞑ることもあります。これからもグラジエイターはプロモーションとして体力勝負が必要になりますが、MMAの普及にどれだけ貢献できているのか、その如何によってこれからの往く道が変わって来ると思います。

今回のデモリッションとの対抗戦も、これからへの一手です。関西のMMAイベント同士で関西のMMA人気を煽る。この仕掛けにより、選手にスポットライトがより当たるのであれば願ってもないことです。

メディアがメジャー団体と位置しているプロモーションは、基本的に同じポジションにある団体としか、交わらないという事情があるかと思います。また、選手に試合機会をしっかりと与えることができていたり、そうでない場合には選手たちがイベント間を行き来できる状況が整っていれば、プロモーション同士が無理に交わる必要もないかと思われます。

そのような考えもあり、グラジエイターが対抗戦を行うのであれば、活動休止から昨年復活したデモリッションこそ、最も適していると考えました。

DXFCの乾真治実行委員長にはこれまでもブッキング等でご協力頂いたこともあります。また以前から関西のMMAをももっと盛り上げたいと乾氏は、常々口にしておられました。乾氏であれば、対抗戦という案に反応してくれるという確信が、私にはありました。そのような背景もあり、1月の大会でケージの中から乾氏に対抗戦を持ちかけたのです。

対抗戦は選手としても生き残りが掛かった場です。仲睦まじく、興行を成立させるためのイベントではありません。グラジエイターから出場する選手も、デモリッションから出場する選手も、活躍の機会を待ち日々の練習に打ち込んでいます。そんな彼らの日々の努力が無にならないイベントを開催するのが我々の役目です。グラジエイター×デモリッションの対抗戦、関西圏だけでなく全国のファンが注目していただけると幸いです」

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