【Bellator198】ヘビー級T再開、自らに厳しい戦いを課すことができるか──ヒョードル×フランク・ミアー。
【写真】1月のLA大会で記念写真に収まったトーナメント出場6選手、ヒョードルとミアーも肩をくんでいるが、表情が対照的だ (C)BELLATOR
28日(土・現地時間)、イリノイ州ローズモントのオールステイト・アリーナでBellator198「Fedor vs Mir」が開催され、メインではイベント名にあるようにエメリヤーエンコ・ヒョードル×フランク・ミアーのヘビー級GP1回戦が組まれている。
1月にチェール・ソネンがランペイジ・ジャクソンを破り、2月はマット・ミトリオンがロイ・ネルソンを下している同トーナメント。1カ月半のインターバルを置いて、1回戦3試合目が行われ、ヒョードルが昨年6月のミトリオン戦のKO負け以来、約11カ月振りにサークルケージにカムバックを果たす。
対するミアーはUFC最終戦となったマーク・ハント戦のKO負けから2年1カ月という長い休みからの復帰戦となる。この試合に向け、両者は砂漠と雪の大地というまるで違った環境で準備をしてきた。
ミアーは地元ラスベガスでボクシングはメイウェザー・ボクシングクラブで練習し、柔術をロバード・ドライスデールの指導を受けている。一方、ヒョードルは生まれ故郷スタールイ・オスコルの自らのチームで、同じくベラトールで活躍中の愛弟子ワジム・ネムコフらと最終調整を行った。ヒョードルはこのトーナメントに関して「ミトリオンへのリベンジは当然で、またロシアにヘビー級のベルトを持ち帰ることが非常に大切だ」と話している。
PRIDEの皇帝だろうが、UFC世界王者だろうが、平等に存在するのが時の流れだ。そこに抗うために存在するのがトレーニングであることは間違いない。ミアーはドライスデールとスクランブル柔術というべきトランジッションが連続する練習を行っており、狙いはヒョードルを動かせて心身ともに疲弊させることだろうか。
だからこそヒョードルに求めたいのは、瞬発力だ。スピードとスタミナの低下は否めないなか、一瞬の爆発力でパンチのみならず、腕十字など関節を取り切る体のキレが見られるか。富も名声も手にした両者がどれだけ自らを追い込み、試合でも自分に厳しい戦いを強いることができるのか。黄昏のレジェンドマッチにならないことを願いたい。
■ Bellator198対戦カード
<ヘビー級GP1回戦/5分3R>
エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)
フランク・ミアー(米国)
<フェザー級/5分3R>
エマニュエル・サンチェス(米国)
サム・シシリア(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ネイマン・グレイシー(ブラジル)
ハビエル・トーレス(メキシコ)
<ミドル級/5分3R>
ラファエル・ロバトJr(米国)
ジョン・ソルター(米国)
<175ポンド契約/5分3R>
ディロン・ダニス(米国)
カイル・ウォーカー(米国)
<ウェルター級/5分3R>
アーメンデル・キャメロン(米国)
PJ・カヒガス(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ダン・スティッジン(米国)
マーク・ストッダード(米国)
<150ポンド契約/5分3R>
エリック・ワイズリー(米国)
モーガン・シッキンジャー(米国)
<ミドル級/5分3R>
パット・ポール(米国)
ブライアン・ブース(米国)
<フライ級/5分3R>
ジョーイ・ディアル(米国)
ネイト・ウィリアムス(米国)
<ライト級/5分3R>
トム・ショーフ(米国)
マイク・バドニック(米国)
<ライト級/5分3R>
ジェイムス・ベネット(米国)
ダスティン・スタース(米国)