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【Quintet01】準決勝第二試合、POLARISがクレイグ・ジョーンズとマーチン・ヘルドでサンボを破る

Quintet 05【写真】引き分け、両者退場があるのも勝ち抜き戦の醍醐味。絶対勝利が必要でない戦い方も面白い(C)QUINTET/TAKASHI IGA

11日(水)に墨田区の両国国技館で勝つ抜き戦の5×5のグラップリング大会QUINTE01が開催された。柔道ドリームチーム、HELAOドリームチーム、サンボ・ドリームチーム、POLARISドリームチームの20名が参戦した同大会。

ここでは準決勝第2試合、ポラリス・ドリームチーム×サンボ・ドリームチームの戦いをお伝えしたい。


HALEOドリームチームと決勝で戦う権利をかけて賭けて、サンボ・ドリームチームと大きな注目を集めるポラリス・ドリームチームが対戦した。

(C)QUINTET/TAKASHI IGA

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ポラリス先鋒のクレイグ・ジョーンズは、ミンダウガス・ベルツビカスを相手に引き込んでヒールがなくてもサドル・ポジションを創る、ここからロックした足とは別の足を引き寄せてヒザ十字へ。そのまま上を取り、アンクルからヒザを伸ばしていくもミンダウガスが耐える。それでもワキの下で足を抱えてヒザ十字を極め、ミンダウガスからタップを奪い歩行困難に追い込んだ。

期待通りの動きを見せたジョーンズは、5人抜きを目指しサンボ次鋒のセルゲイ・グレチコ戦へ。シッティングで距離が離れたなかで、グレチコが距離を詰めてくるとオモプラッタを狙う。これに対応したグレチコは三角絞めを仕掛けるサドルに来られると、足首を反応して掴み、ヒザ十字は回転して逃げるグレチコ。

この辺りは足関節への恐怖感が柔術家よりも感じられないサンボ勢の面目躍如か。その後もグレチコはポジションを奪われても、関節や絞めは許さず自らも足を取りに行く仕種を見せる。ジョーンズもルール、そして大会コンセプトを理解し動きのある戦いを仕掛けるが、ツイスターバックとサドルのコンビネーションもグレチコが防ぎきってタイムアップという大健闘で、両者退場に持ち込んだ。

サンボ中堅はビクトル・トマセビッチ、対するはポラリスからは次鋒のマーチン・ヘルドの登場となった。ヘルドは今成ロールからシッティング、ディープハーフからスイープ。、強引なトマセビッチのストレートアームバーを防ぐと、パスに成功したヘルドはギロチン狙いから下になり、潜って足を掛けるとヒザ十字で一本勝ちを手にした。

期待通りの動きを魅せたヘルドは、サンボ副将のテオドラス・オークストリスと4分1R戦へ。引き込んで潜りから、上を取りにいった時にオークストリスが左ヒザを捻ったのか一瞬にしてタップで、ヘルドが2人抜きに成功した。

サンボの大将マリウス・ザロムスキーまで2人で辿り着いたポラリス・ドリームチーム。ザロムスキーは前日の会見で話していた──グラップリングでも耐える力はあるという言葉通りの試合を展開する。バックを取られても絞め、ツイスター、バナナスプリットを許さない。

結局、パスを選択したヘルドの対し、ザロムスキーは腕十字もしのぎトップへ。ここからヘルドも引き分けで抜くことを選択したか、ガードで防御姿勢に入る。ザロムスキーは攻める手段はなく、2人で5人を抜いたポラリス勢が決勝進出を決めた。

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