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【ACB84】鉄壁のバック奪取とコントロール──アグエフがバレルを完封し圧倒的な判定勝ち

<ウェルター級/5分3R>
アルビ・アグエフ(ロシア)
Def. Unanimous
ナフション・バレル(米国)

バレルの右ローにワンツーを合わせ、組みの展開になると腰に乗せて投げたアグエフがサイドで抑えアームロックを狙う。背中を預けて立ち上がったバレルはケージに押しこまれた状態で、後方からパンチを受ける。テンプルにフック、アゴ先にはアッパーを被弾するバレルは、前方に崩されアグエフはバックコントロールを続ける。バレルは一旦はガードを取ったが、すぐに背中を譲って立ち上がろうとする。

アグエフのバックコントロール×パンチという展開が続き、残り50秒で胸を合わせたバレルがダブルレッグでテイクダウンを奪われる。ここも即スクランブルで立ち上がったバレルを後方から捉えたアグエフが、最後の10秒で正面からパンチを打ち込み初回を取った。

2R、右を当てて一気に組みついたアグエフが、ここもバックに回り込む。初回と違い、バレルはすぐに胸を合わせて離れると右ローを蹴っていく。アグエフは左ジャブ、バレルが右アッパーを繰り出す。接近戦でのパンチの応酬という局面でも、アグエフは組みに行かず距離を取り直す。残り1分で組んでテイクダウン、バックに回ったアグエフは正面に回り込み、小外掛けでバレルを倒す。アグエフは体力温存を図ったラウンドでも、しっかりとポイントを確保した。

最終回、アグエフの蹴り足を払ったバレルだが、ここで倒し切れない。アグエフはミドルを蹴られながらも間に出てテイクダウン。立ち上がったバレルをケージに押しこむ。ダブルレッグを仕掛け、ここもバックに回ったアグエフが盤石の態勢に。

バレルが胸を合わせつつ離れると、左ミドルハイ。そのまま距離を取って戦うと、逆転はないバレルだが、近づくと案の定バックを取られる。後方への投げでヒザをついたバレルにパンチを入れ、立ち上がっても背中を取り続けたアグエフが、最後の10秒の打ち合いを押し切り、文句なしの判定勝ちとなった。

「最初の僕のチーム、ベルクートの練習パートナーにお礼を言いたい」と英語でコメントした。

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