【Shooto/180325】修斗初出場で土屋大喜と対戦─南出剛、「今後のことを考えるとアッサリ勝たないと」
【写真】南出のようにやや外の距離で、フルコンの蹴りを使うファイターは実はなかなかMMAでは見られない (C)MMAPLANET
25日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるプロ修斗公式戦で南出剛がプロ修斗初陣で土屋大喜と戦う。
中学まで極真空手を稽古し、関西フルコンタクト空手の少年部のタイトルを総なめにした南出はMMAではDEEPやホーム=Gladiatorではフライ級王座も獲得している。
PXCでも左ミドル一発でジョシュ・アルバレスを24秒殺している南出は、昨年6月の大阪大会の代役出場を減量苦で体調を崩し欠場。禊のプロ修斗初出場の相手はキャリア10年をほぼ修斗一筋で戦ってきた土屋となったが、南出は落ち着いた口調でただ自信の発言を繰り返し続けた。
──プロ修斗公式戦、初出場が近づいてきました。
「調子も凄く良いので、KOします」
──おおッ、いきなりのKO宣言。バンタム級2戦目ですが、フライ級時代よりも体重の調整は楽になったのでしょうか。
「フライ級の時は計量の週とかはほぼ食事も摂れない状態だったのが、ずっと食べることもできています。練習も最後までガッツリとできましたし、良い感じですね」
──あのフライ級の時のしんどさは何だったのかと。
「同じジムにバンタム級の選手がいたので、フライ級で戦うことにした時から、それが当たり前のようになっていましたね。仕上がりが全く違うので、バンタム級にして良かったです。
フライ級の時は、最後は体重を落とすことだけで練習もロクにできていなかったですし、リカバリーにしても水を飲んでも美味しくなかったぐらいで疲弊していました」
──体重を落とすのに食事もしていないような状態のフライ級で、あれだけの蹴りを見せることができていたのかと逆に驚いてしまいます。
「今はフライ級の時より体調は全然良いので、これまでミット打ちで蹴りを入れることもなかったのが、蹴りメインでやることもできました。本当に仕上がりが違います」
──バンタム級で戦うことで、体を少し大きくする必要性があると考えることは?
「考えたこともありましたけど、体を大きくしてスピードが落ちるようなことがあるなら、今は良いところを伸ばすつもりで練習してきました。それに体調が良くなっているので、フライ級の時より速くなっています。スタミナとスピードは誰にも負けない自信があります」
──どういう部分で、速さには自信を持っていますか。
「全部速いと思うんですけど、蹴りにしてもパンチにしても一つ一つの瞬発系のスピードが全然違ってきています。土屋選手はオーソドックスなので、凄く蹴りやすいと思います」──それはスバリ左の蹴りで戦うということですが、試合前に言ってしまっても良いのですか。
「これは常々言っているんですけど、研究したからって簡単に攻略できるような軽い蹴りじゃないんで。土屋選手が蹴り対策をしてくるのは当然ですけど、何も気にならないです」
──8月の土肥潤戦ではパンチも成長の跡が見られました。
「今回の試合でも、前の手に注目して欲しいです。蹴りを主体に戦うと、嫌がって無理に入って来るでしょうし、そこで右を当てることができるはずです」
──本当にそこまで試合前に言ってしまって構わないのですか。
「こういうと失礼だと思いますが、以前の土屋選手とは違います。今の土屋選手に負けているようだと、この先はないと思います。これからの自分のキャリアのためにも、ここはアッサリ勝たないといけない試合です」
──変則的な打撃は怖い部分もあるかと思うのですが。
「スイッチしたり、フェイントとかよく使っていますが、逆にそれをすることで組み付かれたり、僕が見る限り対応力が落ちているように感じます。フェイントもただ動くのと、相手を混乱させるのとは違うし、あそこを意識することはないです」
──土屋選手は1月に安藤達也選手に判定負けをしました。これからを考えると、なおさら負けられない要因になっていますか。
「安藤選手云々ではなくて、あの大会で祖根(寿麻)選手も環太平洋のチャンピオンになっているし、ここで負けることはできないです」
──祖根選手の名前が出るということは、彼を意識しているのか環太平洋王座が意中にあるのか、どちらでしょうか。
「祖根選手がチャンピオンなら、僕だっていけるやろうって(笑)。ただ僕は修斗で戦うのは初めてだし、東京の選手からすると『何、言うてるの?』ってなるかもしれないですけど。ただ土屋選手にこの試合を受けてもらったので、しっかりと今は土屋選手に勝つことに集中して、それから修斗で上を目指したいです」
■Shooto 対戦カード
<修斗世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]松本光史(日本)
[挑戦者]岡野裕城(日本)
<フェザー級/5分3R>
斎藤裕(日本)
ドレックス・ザンボアンガ(フィリピン)
<ライト級/5分3R>
川名雄生(日本)
ジン・テホ(日本)
<ライト級/5分3R>
AB(日本)
大尊伸光(日本)
<ライト級/5分3R>
鈴木慎吾(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)
<バンタム級/5分3R>
土屋大喜(日本)
南出剛(日本)
<フェザー級/5分3R>
仲山貴志(日本)
山本健斗デリカット(日本)
<フライ級/5分3R>
井上学(日本)
内藤頌貴(日本)
<インフィニティリーグ2018ストロー級/5分2R>
箕輪ひろば(日本)
新井丈(日本)