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【ACB82】昨年ムンジアル3位のファリアスが、大流血に負けず判定勝ち

<バンタム級/5分3R>
アリ・ファリアス(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
サイモン・オリヴェイラ(ブラジル)

オリヴェイラの右ローをキャッチしてテイクダウンしたファリアスが、ガードの中からエルボーを落とす。鉄槌、パンチ、エルボーを繰り出すファリアスは足を一本抜き、さらにワキ差しパスを狙う。体を起こしてパンチを落とし、改めてパスに成功したファリアス。一旦足を戻されたが、今度は直接マウントへ。

ブリッジに上手く乗り、マウントをキープしたファリアスがパンチとエルボーを打ち下す。残り90秒、オリヴェイラのケージキックにもマウントが崩れないファリアスが腕十字へ。ケージにつまり、顔を刈る前にオリヴェイラが腕を抜き右エルボーを落とす。これで額をカットし、かなりの流血に見舞われたファリアスのヒザ十字狙いから立ち上がったオリヴェイラ。最後に右フックでダウンを奪って初回をイーブン以上に戻した可能性もある。

2R、ファリアスはスピニングバックエルボーを連続で見せ、ダブルレッグへ。ジャンピングガード目的のようなギロチンに出たファリアスは下になり、足関節狙い&スクランブルでバックに回る。スタンドに戻るオリヴェイラをワンフックで捉えたファリアスの額から血がしたたり落ちてマットが真っ赤に染まる。

オリヴェイラが体を起こすと同時に、自ら後方に倒れ込んだファリアスからRNCを狙う。オリヴェイラブリッジに対し、股間の下で泳がせてマウントに移行したファリアスにドクターチャックが入る。

マウントで試合が再開され、ファリアスは左エルボー。抜群の安定感を見せるファリアスがエルボーを落とし、腕十字を狙う仕草を見せる。そのままマウントの状態でファリアスが2Rを戦い終えた。

最終回、オリヴェイラは蹴り足を取られてテイクダウンを許すと、蹴り上げも腰をコントールされ立てない。ファリアスはパスしケージを使って立ち上がろうとするオリヴェイラにキムラを仕掛ける。オリヴェイラが腕を抜くが、ファリアスはすかさずダブルレッグへ。シングル、ボディロックに移行しテイクダウンを奪ったファリアスだが、オリヴェイラも立ち上がる。

ワンツーにテイクダウンを合わせ、スクランブルを制したファリアスがガードの中に収まる。返り血で体が真っ赤になっているオリヴェイラも立ち上がり、オーバーフックから胸を合わせる。真っすぐ下がるファリアスに、体が伸びるようにパンチを放つオリヴェイラ。この姿勢だと、簡単にファリアスのダブルレッグの餌食になる。

寝技に持ち込むと、パスからニーインベリー→サイドに戻って上四方と流れるようなトランジッションを見せたファリアスだったが、マウントを戻されるとついに引き込んでしまう。最後に上を取ったオリヴェイラが10秒ほどトップからパウンドを振るいタイムアップに。

初回のオリヴェイラのダウン奪取、最終回のファリアスの引き込みから下になった展開がどのように裁定を左右するか。結果はファリアスが3-0の判定勝ちを手にした。


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