【TOP FC17】このロシアンはスタミナ切れ。キム・ミョングがアブドゥラエフを3-0で下す
<フェザー級/5分3R>
キム・ミョング(韓国)
Def.3-0
アミール・アブドゥラエフ(ロシア)
左ミドルを見せたアブドゥラエフにワンツーを振るっていくキム・ミョングは、テイクダウン狙いを切り続け、逆にケージに押しこんでパンチを入れていく。アブドゥラエフも右を差して態勢を変えるなど、ケージ際でのクリンチ合戦がポジションを変えながら続く。互いにヒザを放ち、最終的に残り2分30秒を切りテイクダウンを奪ったのはアブドゥラエフ。キム・ミョングもすぐに立ち上がるが、背中を取られた状態に。
後方からヒザを入れ、寝技に持ち込もうとするアブドゥラエフはスイッチを許さず、前方にキム・ミョングを崩し、立ち上がり際にシングルレッグへ。ここでキム・ミョングがギロチンにアブドゥラエフを捉え、強引な投げを潰してトップを奪取。パスから一気にマウントを奪いパンチ&エルボーを打ち付ける。上を取り返しにしたアブドゥラエフに再びギロチンを狙うも、頭を抜かれたところで初回が終わった。
2R、疲れが見えるアブドゥラエフにキム・ミョングの右フックがヒットし、そのまま連打を打ち込む。組んできたアブドゥラエフだが、勢いはなくキム・ミョングが逆にテイクダウンを奪いバックへ。両足をフックしてRNCに入る。左手でアブドゥラエフの右肩を抑えたスタイルから、RNCクラッチに組み直すがタップは奪えない。
パンチに切り替えたキム・ミョングの対し、アブドゥラエフが胸を合わせてトップを取ることに成功する。スクランブル&バック奪取、後方への投げで形勢逆転したアブドゥラエフがバックマウントへ。胸を合わせようとキム・ミョングはマウントを取られ、再びバックマウントの状態に。残り1分でアブドゥラエフがRNCを仕掛け、キム・ミョングが防ぐという逆に展開に。スクランブルに持ち込んでも立ち上がることができず、ケージを背にして座った状態でパンチを受けながらキム・ミョングはローラーコースターのような2Rを終えた。
最終回、共に動きが落ちたなか、アブドゥラエフがヒザ蹴り。キム・ミョングのスピニングバックフィストは空振りに。互いにガードが下がり、体が揺れながらキム・ミョングがフックを振るう。アブドゥラエフは下がりながらもパンチも、まるで勢いがない。キム・ミョングはここで右ストレートを当てる。一気呵成に攻めることができないのは、キム・ミョングも同じだ。それでもヒザ、ダーティーボクシングでアッパーとキム・ミョングが攻める。
アブドゥラエフが急所にヒザ蹴りを入れ、キム・ミョングに休息が与えられると腰を下ろして再開を待つ。再開後も動きが戻らないアブドゥラエフに対し、キム・ミョングは手数で優る。ケージを背負ってパンチに力が入らないアブドゥラエフは、左右のフックを打たれ後退。キム・ミョングが目を見開き、最後の力を振り絞ってパンチやヒザを打っていきタイムアップに。結果、キム・ミョングが3-0の判定勝ちを手にした。