【UFC FOX28】動きが落ちない──アンドレジがトーレスに判定勝ち
<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・アンドレジ(ブラジル)
Def.3-0:29-27.29-28.29-28
ティーシャ・トーレス(米国)
右を被弾したアンドレジが、怒ったように距離を詰める。トーレスはサークリングで間合いを外すも、アンドレジは前進を続ける。組みに行ったアンドレジに対し、トーレスは離れ際にまたもパンチをヒットさせる。トーレスはワンツーを当て、アンドレジが右を返す。足を使い移動しつつも、少しの踏み込みでパンチが届く距離で向き合う両者。アンドレジが左を振るうが、迎えうったトーレスがワンツーをヒットさせる。
勢いで前に出るアンドレジは、ワンツー。続いて右フックを打ち込む。残り1分、組みから離れた直後にパンチを交換し、ヒザを蹴り合った両者。残り10秒でアンドレジがスラムのようなテイクダウンを決めた。
2R、フックを振るって組みついたアンドレジがトーレスをケージに押しこみ、強引にダブルレッグからリフトアップしてスラムする。上四方で抑えたアンドレジが、サイドへ移行。トーレスは足を戻して蹴り上げ、その足を引っ張るアンドレジ。試合がスタンドに戻ると、前に出たアンドレジは左フックからダブルレッグへ。
切ったトーレスがバックに回って、背中に飛び乗ろうとすると前方に投げ捨てる。続いてアンドレジはスクランブルの際にシングルを仕掛け、ここもスラム気味に投げて捨てる。アンドレジはトーレスの腕十字狙いを防いだ直後に、蹴り上げを食らう。続く三角狙いもスラムされたトーレスだが、スクランブルのなかでバックに回りボディロックテイクダウンへ。攻める姿勢をもって2Rを戦い終えた。
3R、これ以上ないほど激しい攻防を繰り返す両者がハグをして最後の5分間へ。細かいパンチからテイクダウンに成功したアンドレジ。トーレスはワキを潜って立ち上がる。トーレスのローに左フックを当てたアンドレジが、ジリジリと前に出る。と、トーレスの左フックに組んでテイクダウンを奪い、立ち上がり際にバックに回り込む。
正対し、右足を取り左足を払ってテイクダウンしたアンドレジが、重いパンチを落とす。さらにアンドレジは足を一本抜き、鉄槌を連打。試合が進むほど、攻勢を強めるアンドレジがパスに成功しボディにパンチを打ち下ろす。足を戻せないトーレスが、ようやくガードに戻すと立ち上がったアンドレジは、ここもテイクダウンに成功する。
トーレスは最後の反撃とばかりリバーサルに成功するも、トップをキープできずにスクランブルからバックを狙う。しかし、前方に落とされアンドレジが上の状態で試合終了を迎えた。
動き続けた結果、力強さを見せつけたアンドレジが判定勝ちを手にした。