【Awards】MMAPLANET MMA Awards 2017─07─ Domestic MMA : ドミネイト部門15位~11位
【写真】ウェルター級かと思うような体躯を誇ったグランディ、ヒザ蹴りなどは効いていたに違いないが、斎藤を押し切った(C)MMAPLANET
2018年のMMAも、すぐに本格的にスタートが切られる。僅かなウィンターブレイク期間中に2017年のMMAをMMAPLNET視線で振り返ってみたい。UFC、UFC以外の海外プロモーション、国内MMAプロモーションから、MMAPLANETが試合レポートを掲載した試合限定のMMA Awards 2017。
KO、サブミッション、ドミネイト、ベストシーン、ベストファイト、ブレイクスルーファイター、そしてMVPの7部門をそれぞれ選び、MMA史のマイルストーンとした。第7回は国内MMAプロモーションよりドミネイト部門、11位から15位までを発表。
<Domestic MMA Domination部門15位>
1月29日 Shooto
<フェザー級/5分3R>
マイク・グランディ(英国)
Def.3-0:30-26.30-27.29-28
斎藤裕(日本)
修斗世界王者×キャッチレスラー、その実はルタリーブリの刺客という前評判だったグランディは、サブミッションのサも感じさせないファイトで、徹底的にテイクダウンを狙い続ける。斎藤はヒザを入れても、テイクダウンに専念するグランディに押し切られる形で最終回にはマウントを許し完敗。日本人が強くなるためにもグランディの再来日を希望。
<Domestic MMA Domination部門14位>
<ストロー級/5分3R>
猿田洋祐(日本)
Def.3-0:30-26.30-26.30-27
箕輪ひろば(日本)
半年後にストロー級世界王者となる猿田と、2016年度新人王の対戦はここまでいくとミスマッチといっても過言でない一方的な展開が続いた。倒して、コントロールを続ける猿田に対し、懸命にスクランブルに持ち込む箕輪。猿田は逃して倒し、コントロールという試合を続けた。チャレンジと試練、試合後もポジティブな箕輪の姿勢に救われた一戦だ。
<Domestic MMA Domination部門13位>
<フライ級/5分3R>
福田龍彌(日本)
Def.3-0:30-27.30-28.30-28
萩原幸太郎(日本)
過去1年間のブレイクがあり、復帰後は2試合KO勝ちの福田は左右両構えから威力のあるパンチ、蹴りを打ち込み徹底的にテイクダウンを切っていく。萩原の2Rにテイクダウンからパス、ニーインベリーと抵抗をみせたが、3Rには再び倒さない福田のペースに戻りタイムアップに。なんと、初回にアゴが折れたと告白した福田、次戦が待ち遠しい。
<Domestic MMA Domination部門12位>
<フェザー級/5分3R>
田村一聖(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
鈴木琢仁(日本)
柔術の技術で勝ち上がり、注目された鈴木に対し元フェザー級KOPが意地の完封勝利。田村は鈴木のハーフガードからの仕掛けを嫌がって動くのではなく、枕やワキを差して潰し、自らは頑強なポスチャーからパウンドを落とす。決してワキを差さすことを許さず、徹底して鈴木の仕掛けを潰した田村。鈴木は柔術を生かすためのプラスαを身につけて欲しい。
<Domestic MMA Domination部門11位>
7月15日 HEAT40
<HEAT総合ライト級王座決定戦/5分5R>
オク・レユン(韓国)
Def.3-0
岸本泰昭(日本)
ケージレスリングと打撃の融合で石川英司を圧倒したオク・レユンが、打撃に+テイクダウンの流れで長足の進歩を見せていた岸本の攻撃を遮断し続けた。1度しか倒すことができなかった岸本の打撃勝負に抜群の距離間を見せ、パンチの精度が上がったオク・レユンが完勝。しかし、この後、母国のエンジェルズファイトでモンゴル人選手に敗れている……。