【UFN123】意外な打撃戦→ガス欠、圧巻のテイクバックからRNCでハモスがUFC初勝利
<ライト級/5分3R>
ダヴィ・ハモス(ブラジル)
Def.3R0分50秒by RNC
クリス・グラッツマーカー(米国)
左ジャブから前に出るグラッツマーカーが右ストレートを当てる。首相撲からヒザを入れたハモスは、ダブレッグは距離がスタンドに戻る。右オーバーハンドから右フック、細かいフックを振るうハモスはローをキャッチしきれず引き込む。寝技に応じパンチを落とすグラッツマーカーに対し、ハモスはアームドラッグもバックを取れず離れられる。
左ジャブを伸ばすハモスは、右を当てて跳びヒザを突き上げる。さらに右フックからボディへのヒザ蹴りと、粗めの打撃で攻めるハモスは蹴り足をキャッチしてテイクダウンに成功する。ハーフからワキ差しパスのプレッシャーを強めたハモスが、一気に足を抜きにかかる。粘り足を戻すグラッツマーカーの顔面を殴り、トップをキープしたハモスが初回を取った。
2R、左フックを効かせたハモスがショートのフックを打ち込み、ヒザ蹴りを受けながらテイクダウンを決める。グラッツマーカーが頭を抱えていると、なんとレフェリーがブレイクを命じる。試合はスタンドに戻り、ハモスは左右のフックを振りまわし、ダブルレッグを切られてボディにヒザを受ける。グラッツマーカーは左を当て、右ストレートを打ち込む。
ハモスは動きが落ち、体が揺れつつ力のないダブルレッグもスプロールされる。ローでバランスが崩れたハモスは、それでもダブルレッグを決める。グラッツマーカーは蹴り上げからスタンドに戻り、ローを蹴っていく。ハモスは左ジャブから右ストレートを当てるが、逆に右ストレートとヒザを被弾する。残り25秒でダブルレッグを決めたハモスだが、ここから抑える形となりラウンドを失った可能性もある。
インターバル中も完全に疲れた様子を隠さないハモスは、セコンドから距離を取って動き続けるよう指示される。左フックから前に出るグラッツマーカーに対し、ハモスはダックアンダーからバックに回る。そのまま崩してバックという特異の攻撃が決まったハモスはあっという間にRNCを極めた。
打撃を使いすぎ、スタミナを失ったハモスだったが、はまった時の圧倒的な強さを見せてUFC初勝利を挙げた。息を切らしながらハモスは「初めてのライト級だったので、次回はもう少しやるよ。グラウンドで戦うことはいつもの作戦だけど、スタンドも練習しているから。1週間前のオファーを受けた時より、今回の方が良かったね。チャンピオンになるためにここに来た。UFCは皆の夢、皆にここで戦う度に成長することを約束する」とオクタゴン初白星を振り返った。