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【ONE63】クリスチャン・リーとドリアンと――結婚と。朴光哲「オッサンの役割は……」

Kwang-Cheol & Eri san【写真】顔出しNGの奥さま、絵梨さんとドリアン朴。この笑顔、ご馳走さまです(C)MMAPLANET

タイのバンコク、インパクトアリーナで明日9日(土・現地時間)に開催されるONE63「Warriors of the World」で、クリスチャン・リーと対戦する朴光哲。

計量と尿酸値チェック後にインタビューをしようと、宿泊する部屋へ向かうと、エレベーターのドアが開いた時点で、あのキョーレツな臭いが漂ってきた。

19歳のクリスチャン・リーと戦うベテランは幸せの絶頂のなかで、薬指のリングだけでなくその身に棲まわせたナイフを淡々と光らせつつあった。


――とにかく、凄い臭いですが……今回は汗をかくために外を走るところに出くわしました。

「まぁ、水抜きに至らない汗出しってとこですかね。むくみをとって、タイはやっぱり暖かいから短時間で汗をかくことができますからね。効率が良くて、疲れずに汗をかけます。それでも尿酸値のチェックはビビっちゃっうところがあるんですけど。でも、余裕でパスしました」

――19歳の若者との試合が明日に迫ってきました。

「そういう時が来たということですね。でも、良いマッチメイクじゃないですか。若者がオッサンと試合をするというのは。空気は若者勝てよって感じですしね(笑)。

アグレッシブで良い選手ですよ。何がアレっていうのはないですけど、勢いですね。その勢いが何につながるのか。本当に強ければ、その勢いも本物なんでしょう。だから僕がチェッカーなんですよ、アンジェラ・リーの」

――クリスチャンですよ(笑)。

「あぁ、そうだ。アンジェラは姉ちゃんですね(笑)。キックからパンチなんで、蹴りを貰わないようにしたいですね。受けるのではなく、バックステップでかわす。そういう相手とも彼はまだ戦っていないでしょう。

ただ、ああいう環境でやっているし色んな寝技を知っているでしょうね。体のポテンシャルも良い、手足が長くて。そこは警戒しているし、絶対に軽くは見ていないですよ。フェイスオフの時も自信に満ち溢れているんですよ。若者特有の……」

――そういう試合、過去にありましたね。『主催者が舐めていると、こういう試合になるんですよ』と言い切ったウエタ・ユウ選手との試合だとか。

「古いなぁ。もうウエタ君に申し訳ないから、牛久(絢太郎)君にしてあげてください、そこの例えは(笑)。まぁ、この手の試合で『オッサンを舐めるな』って言えなくなったら、俺もお終いです」

――という話の途中ですが、左手の薬指に光るモノが見えるのですが……。

「実は以前からお付き合いさせてもらっている女性と10月に入籍させてもらったんです(笑)」

――えぇ、それはおめでとうございます。

「ありがとうございます(笑)。40歳にして身を固めることができました。だから、相手は半分以下の年齢なんですよ。この年まで戦って、タイで19歳の若者と試合をする。もっと自己満足したいです。自己満に浸りたい、最高のひと時じゃないスか、そういう相手に勝つって(笑)。会場のスクリーンで、俺が勝つシーンを見て自己満に浸りたいです。

ただ舐めたらやられるので、全然舐めていない。気負ってもいないし。年齢もキャリアも関係ない。明日、クリスチャン・リーと俺、どっちが強いかです。シンプルにそういう感じで戦います」

――では、今回もドリアンの臭いが充満している部屋でのインタビューなので早々に退散させていただきます(笑)。

「いや、ちょっとタイのドリアン・レポートを聞いてくださいよ」

――えっ……分かりましよ。ドリアン朴、恒例のドリアン・レポート――タイ編です。バンコクのドリアンはいかがですか(苦笑)。

「もうネットとか信じないです。タイのドリアンはイマイチっていう声が多かったですけど、もう最高ッスから。コスパから味から。今、時季外れでこの美味さですよ。もう地元の人が行く市場には腐るほど置いてありますし。

実際ね、100グラムで100バーツとかするんで、やっぱりタイの人にはお気軽なフルーツじゃないと思います。でも、日本で買うことを考えると……スーパーで売っている松茸みたいなモンだと思います。臭いもマイルドでしょ?」

――確かにそんな気はします。もう、そこまで気に入ったらタイに住むしかないですね。

「住みたい。っていうか、俺はドリアンの仕事をしたいから、こうやって毎回ドリアン・ネタを話しているのに、全く声が掛からない。MMAPLANETは何やってんスか? 影響力がないから仕事が来ないじゃないですか」

――それは申し訳なかったです(笑)。そんなことばっかり言っていると、足元をすくわれますよ。

「オッサンの役目は若者にしっかりと勝って、人生を教えてやることなんです。気合入れて、出し惜しみがないよう……今持っているモノを全て出して、反則ギリギリでも勝ちます。嫁がいるもんで」

■ONE63対戦カード

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]内藤のび太(日本)
[挑戦者]アレックス・シウバ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
シャノン・ウィラチャイ(タイ)
ラスル・ヤキャエフ(ロシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
朴光哲(日本)
クリスチャン・リー(シンガポール)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
渋谷莉孔(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リカ・イシゲ(タイ)
ローム・トリニダッド(フィリピン)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ション・ジンナン(中国)
エイプリル・オセニオ(フィリピン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
セゲッダーオ・ペットパヤータイ(タイ)
ジミー・ヤーボ(フィリピン)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨーサナン・シットヨートン(タイ)
トディ・マルディアン(インドネシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
クリッサダ・コンスリチャイ(タイ)
ラビン・カタラン(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
タン・ダフェン(中国)
アシュラフル・イスラム(バングラデシュ)

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