【Invicta FC26】女子MMA界の未来を左右する?! 見逃せない、マッケンジー・ダーンの初戦&計量結果
【写真】セックスアピールも十分にしてきたマッケンジー、女子MMA界の活性化に欠かせない人材だけに――注目のインヴィクタデビュー&計量となる(C)KEITH MILLS
8日(金・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのパーク・シアターで開催されるInvicta FC26「Maia vs Niedzwiedz」。メインは先週にはBelaltorでジュリア・バッドが王座防衛に成功し、UFCでは初代王者ニコ・モンターニョが誕生するなど、注目度が上がる女子フライ級の王者ジェニファー・マイアがアグニシュカ・ニエズビッチとタイトルディフェンスファイトを戦う。
そのメイン以上に注目が集めているのが、マッケンジー・ダーンのインヴィクタ初参戦だ。女子フェザー級2度の世界王者、ADCCでも55キロ級を2度、そして無差別級でも優勝をしているマッケンジーは昨年7月のMMAデビューから4連勝中で、本人はMMA初陣の時から柔道のロンダ・ラウジー、ボクシングのホーリー・ホルムらと例えに他競技の世界王者として、UFCを強く意識した発言をしてきた。
Legacy FC~LFAとキャリアと積み、5戦目でオール女子イベントとしては世界最高峰といえるインヴィクタFCへの転出は、AXS TV計の中継からUFC FIGHT PASSでのストリーミングのある舞台ということが大きく影響していることは確かだろう。
そのLFAでのマンディ・ポーク戦ではついにパンチでダウンを奪うことに成功しているマッケンジーだが、やはり最大の武器は柔術だ。オモプラッタからのチョーク=クラークプラッタやRNCでの一本勝ちはもとより、ガードからの仕掛けも豊富なマッケンジー。既にインヴィクタでは世界挑戦経験のあるケイリン・メデイロスと対戦で、これまで通りの強さを発揮すればUFCデビューのチャンスが大きく広がる。
その一方で心配なのが、減量だ。過去4試合のうち近々のポーク戦はフライ級で戦ったマッケンジーは、それ以前のストロー級戦では3試合中2試合で計量失敗を経験している。115ポンド(+1ポンドはOK)という状況で118.8ポンド、さらに120ポンドまでしか落とせなかった事実は見落とすことはできない。
52.2キロ+0.45キロ、ノーギ柔術では55キロで戦ってきたマッケンジーは最後の2.5キロの調整に苦労している。女子MMAと柔術家の減量に関しては、記憶に新しいところでは70キロ前後で柔術を戦ってきたシジャラー・ユーバンクスが、先のUFC女子フライ級王座決定戦で減量に失敗し欠場したばかりだ。
自らの体格を考慮し、ストロー級がフライ級より適格としつつも、減量には苦労していることを認めているマッケンジーは米国のメディアに「これがストロー級で戦えることを証明する最後に機会になるから絶対に体重を落とす」と話している。
メデイロスと戦う前に、カットウェイトという大きな敵に勝つ必要がある――注目のマッケンジー、インヴィクタ初戦だ。
■ Invicta対戦カード
<Invicta FC世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]ジェニファー・マイア(米国)
[挑戦者] アグニシュカ・ニエズビッチ(ポーランド)
<ストロー級/5分3R>
マッケンジー・ダーン(ブラジル)
ケイリン・メデイロス(ブラジル)
<ストロー級/5分3R>
キンバリー・ノヴァス(ブラジル)
ジャナイザ・モランディン(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
ヴァネッサ・ポルト(ブラジル)
ミラナ・ドゥディエヴァ(ロシア)
<ストロー級/5分3R>
エイミー・モンテネグロ(米国)
ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)
<アトム級/5分3R>
アンバー・ブラウン(米国)
テッサ・シンプソン(グアム)
<フライ級/5分3R>
クリスティーン・フェレア(米国)
カリーナ・ロドリゲス(メキシコ)
<ストロー級/5分3R>
ケイ・ハンセン(米国)
エミリー・プリンス(米国)