【UFC217】微妙な反則蹴り、ビデオ判定導入でブレイズがオレイニクに判定勝ち
<ヘビー級/5分3R>
カーティス・ブレイズ(米国)
Def.2R1分56秒by TKO
アレクセイ・オレイニク(ロシア)
過去11種類のサブミッションで一本勝ちを記録しているロシアのサブミッション・マスター=オレイニクにブレイズが即ダブルレッグを決める。自ら立ち上がって殴りにいくブレイズはジャブから左フック、オレイニクが右アッパーを伸ばす。ローから左を放つオレイニクだが、ガードががら空きになる。ダーティボクシングで殴り合った両者、離れるとフックの応酬からオレイニクが右アッパーを当てていく。スピ人バックフィストにテイクダウンを合わせたブレイズは、オレイニクの下からの仕掛けを嫌がってスタンドに戻る。
直後に3度目のテイクダウンを決めたブレイズは、三角絞め狙いを担いでパス。サイドからエルボーを顔面に打ち込む。シングルから立ち上がったオレイニクはヒザ蹴りから右を受けて、体が揺れる。それでも前に出るオレイニクのアッパーがヒットし、直後に2人揃って相手の頭を抱えてアッパーを打ち合う。間合いを取り直すと、ブレイズが右アッパーでダウンを奪う。立ち上がったオレイニクはダメージが残っており、両足が揃った状態でフックの連打を被弾、タイムに救われた。
2R、かなり勝利の行方が見えた初回を経てブレイズは前に出て来るオレイニクに左フックを当てる。続いて右アッパーで体がのけ反ったオレイニクは、それでも前に出てパンチを受ける。そしてダブルレッグで倒されると、足を伸ばしたクローズドガードを駆使する。オレイニクがハイガードを狙った際に、立ち上がったブレイズはグラウンド状態の相手の顔面を蹴っていく。
耳に当たったかどうかという攻撃に、レフェリーがブレイクを命じる。ブレイズに注意を与えられ、オレイニクはここで試合続行不可能と告げる。今大会はビデオ判定が取り入れられており、ジャッジがスロー再生を確認する。
アナウンスの前にオクタゴンを下りたオレイニク、残ったブレイズはTKO勝ちを宣せられた。反則攻撃で受けたダメージでなく、既にリーガルな攻撃で試合が続けられなかったという判断が下された。