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【UFC217】新井誠介トレーナーに訊く、ガーブラントの攻防一体の強さ─01─スウェイ

Garbrandt【写真】ガーブラントの卓越したボクシングセンスは、攻撃面だけでなく防御面にも見ることができる(C)Zuffa LLC/Getty Images

4日(土・現地時間)、ニューヨーク州ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで開催されるUFC17「Bisping vs St.Pierre」で、TJ・ディラショーの挑戦を受けるコディー・ガーブラント。


当初はパンチ力が強い、打たれても打ち返す頑丈さ、気持ちが強いという風に見られていたガーブラントに関して、CAVEやTeam OTOKOGIでボクシングを指導し、8月から自らのジム=NEO BOXING STYLEをオープンした新井誠介トレーナーは、その卓越したボクシング技術の持ち主であることを見抜いていた。

いわく新井トレーナーによると、ガーブラントは圧倒的にボクシング技術が秀でていて、普通の選手が避けて終わるところで、動きを止めない。そのまま攻撃に転じることができる。攻撃を外す動きにおいて距離が離れすぎないことで、相手の攻撃を呼び込んでカウンターを合わせることができるとのことだった。

この他スイッチし、ダッキング、ヘッドスリップを有効活用し、大きく距離をとるのではなく最小限の動きで避けて、自らのパンチが有効な範囲で戦う。なので反撃までに間が空かないなと新井トレーナーはガーブラントの強さを解明していた。

一発の強さが印象の残るガーブラントだが、実際は細かい足の動きとコンビネーションに長けていることを見抜き、フィジカルと技術の融合体が強烈なKOを生むことを指摘した新井トレーナーに、ガーブラントの特徴である防御からの攻撃の流れを実演、解説してもらった。

まずはスウェイから検証してもらった。

■コディー・ガーブラントのスウェイ

MMAの中間距離の攻防で左ジャブに対して

MMAの中間距離の攻防で左ジャブに対して

相手の攻撃をスウェイでかわした時、多くのファイターは体が伸びてそこから反撃に出られない。ばかりか足が伸びているので、これ以上かわすことができずに次の一手を被弾することも少なくない

相手の攻撃をスウェイでかわした時、多くのファイターは体が伸びてそこから反撃に出られない。ばかりか足が伸びているので、これ以上かわすことができずに次の一手を被弾することも少なくない

対してガーブラントは体が伸びきっていないので

対してガーブラントは体が伸びきっていないので

すぐに反撃に移ることができる。「常にパンチのこない位置が分かっていて、そこに移動して戦っているのもガーブラントの強みですね」(新井)

すぐに反撃に移ることができる。「常にパンチのこない位置が分かっていて、そこに移動して戦っているのもガーブラントの強みですね」(新井)

■ UFN217対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]マイケル・ビスピン(英国)
[挑戦者]ジョルジュ・サンピエール(カナダ)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]コディー・ガーブラント(米国)
[挑戦者]TJ・ディラショー(米国)

<UFC世界女子ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] ヨアナ・イェンジェチック(ポーランド)
[挑戦者]ローズ・ナマジュナス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
スティーブン・トンプソン(米国)
ホルヘ・マスヴィダル(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジョニー・ヘンドリックス(米国)
パウロ・ボハンチーニャ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ジェイムス・ヴィック(米国)
ジョー・ダフィー(アイルランド)

<ヘビー級/5分3R>
ウォルト・ハリス(米国)
マーク・ゴビアー(英国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)
イオン・クテレバ(モルドバ)

<ウェルター級/5分3R>
ミッキー・ガウ(米国)
ランディ・ブラウン(ジャマイカ)

<ヘビー級/5分3R>
カーティス・ブレイズ(米国)
アレクセイ・オレイニク(ロシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
オヴァンス・サンプレー(ハイチ)
コーリー・アンダーソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
エイマン・ザハビ(カナダ)
ヒカルド・ラモス(ブラジル)

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