【UFN118】笑顔の消えたアルヴィーに何もさせなかったエミエフだったが……
<189ポンド契約/5分3R>
ラマザン・エミエフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
サム・アルヴィー(米国)
4ポンドオーバーのアルヴィーがいつもと同じように笑顔でケージへ。またもUFCに現れたダゲスタン人ファイターが右ローを蹴っていく。エミエフは右を見せたと思うと、一気にボディロックへ。アルヴィーはテイクダウンを防ぐと、エミエフは自ら離れる。勢いのある右オーバーハンドを空振りしたエミエフに対し、アルヴィーが首相撲からヒザを突き上げる。
離れたエミエフはパンチから組みを繰り返すが、アルヴィーは組ませない。と、エミエフの右がヒットし、アルヴィーがもんどりうつような姿を見せる。エミエフのパンチのフェイクに反応するアルヴィーだが、組まれてもケージを背にしてヒザ、ヒジを入れる。首相撲にも、低く潜り込んでダブルレッグを仕掛けたエミエフが尻餅をつかせる。立ち上がり際に左右のパンチを打ち込んだエミエフ、頭が揺れるアルヴィーに右ハイ、さらに右フックをヒットさせた。
2R、顔の色を失ったアルヴィーは開始直後のエミエフの組みに対し、首相撲で対抗も足をすくわれ、離れ際に左フックを被弾する。自ら攻撃を仕掛けることができないアルヴィー右、左を打たれる。アルヴィーが意を決したように右アッパーで前に出るが、エミエフはヘッドムーブで苦も無くかわす。
左右のローを蹴ったアルヴィー。エミエフのテイクダウン狙いを首相撲で切るが、攻めに転じることはできない。両者に攻めるよう注意が与えられ、直後にエミエフは右を当ててシングルへ。アルヴィーはギロチンも外され、フックを打たれる。右ジャブを伸ばすアルヴィーが右ハイを空振りし、右ミドルを蹴られた。
最終回、またもパンチからシングルを仕掛けるエミエフ──強いが、攻撃がワンパターンだ。それでも離れ際にパンチをまとめ、ヒザ蹴り、そしてシングルレッグとアルヴィーを攻め立てる。首相撲にもボディを連打し、執拗に組みを続ける。アルヴィーが離れると、エミエフは右ボディストレートを伸ばす。
エミエフはパンチ&シングルを繰り返し、首相撲を取られると離れる。残り20秒で右リードアッパーを入れたアルヴィーだが、直後にエミエフは組んでバックに回る。アルヴィーが胸を合わせた直後にタイムアップに。
必要以上に攻めないのか、これがリミットだったのか。エミエフは問題なく判定勝ちを手にしたが、パフォーマンスは期待外れといっても良いモノだった。