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【Arzalet FGC02】山田代表インタビュー 「ブラジルは代替選手がたくさん。来年早々、TDCで」

Yamada san【写真】マルキーニョスと今年に2月に行われた第1回大会で。あれから8カ月、第2回大会を前に山田代表のインタビューを行った(C)ARZALET

21日(土)、ブラジルはクリチバのジナーシオ・ド・タルマで開催されるArzalet FGC02。

今回は中国から国内でREALを5大会プロモートし、今年の2月から海外ブランド=アルゼルトFGCを取り行うようになった山田重孝代表にインタビューを試みた。

するとクリチバ大会の見所を訊く中で、来年早々のREAL東京大会開催というプランが飛び出した。


──アルゼルト第2回大会が迫ってきました。どのように手応えを感じていますか。

「手応え……その前にパブルチェンコ兄弟が揃って欠場になってしまったのは残念ですね。反面、ブラジルは人材の宝庫で代替選手がたくさんいることは心強いです。

パブルチェンコとシュートボクセのブルーノ・ホベルソは本当に見てみたいカードでした。ただ、ホベルソにはバラカ・コレアという一本勝ち率の非常に高い選手と暫定王座を賭けて戦ってもらい、この勝者がパブルチェンコに統一戦を行う試合を来年の最初の大会で組もうと思っています。その大会では兄弟揃って出場の方向で進めています」

──その来年の大会の話は後程伺うとして、前回大会はサンパウロでしたが、今回はクリチバ開催となりました。

「一つはクリスチアーノ上西、私が中国に持つブラジリアン柔術道場のアカデミーで指導者をしていまして、とても親交が深い彼が、このクリチバ大会をエスコートしてくれています。

クリスチアーノがクリチバ出身ということもあり、ADCCブラジルとの関係も前回と変わりない状態で、クリチバを開拓してみようとかと思いました」

──では、今大会はクリチバの新鋭選手がホベルソ以外にも出場するという形ですか。

「ハイ、まずポリアンナ・ミラー。まだ10代なのですが、ノグシ・ジム所属の選手です」

──おお、ハファエル・コルデイロ以前のシュートボクセの名コーチであるマスター・ノグシ門下生が出場するのですね!!

「彼女の対戦相手がそのシュートボクセのジェケリネ・ザンガーダです。男子でもCMシステムというクリチバのシュートボクセに並ぶ強豪アカデミーからアラン・フランシス。他にシュートボクセからセルジオ・ファティマが出場します。彼らは皆、レニー(・ハート)さんのコールを受けるのをとても楽しみにしていますよ(笑)」

──さすがPRIDEの遺伝子が残る土地です。

「まぁ、サトシに挑戦予定だったメキシコ人ファイターが発表を待つばかりというところになって、対戦を拒否してきまして、どうなるかと思いましたが、良いカードが揃ったと思います。ちょっとグローバルな視点から捉えると、クリチバのローカル大会っぽくも見えるのですが。

とにかくサトシを嫌がって受けない選手は多かったですね。そんななか対戦を受託したチエゴ・シリゲラ・オリベイラはタイトル挑戦の資格もある強豪です。ただし、代役の初出場で直前に決まった選手を挑戦者にするという考えは最初からなかったです」

──マーケットとしても捉えていたメキシコ人ファイターの背徳行為は厳しかったですね。

「本当に……。メキシコ大会の開催も考えていたのですが……ね。勿体ないです。実はアバターと契約の残っているアミル・アリアックバリでヘビー級王座決定戦を行うアイデアもあったのですが、実現しなかったです。

それならキルギスのサミルベック・シルガバエフを立てようとすると、彼はやる気満々だったのですが負傷で無理になってしまったんです。今回は負傷も多く、ブラジル色の強い大会となりますが、これも流れだと思います」

──日本人選手が3名出場します。

「大石(真丈)選手は年が私と近く、対戦相手のクレバー(ルシアーノ)も43歳。日本×ブラジルのオヤジバトルで面白いかと思います。鉄人対決です。

藤巻(優)選手は強い推薦もあり、この大会に出て名を売ってもらいたいと思っています。両者とも継続対戦を希望します。飯島(貴幸)選手は中国で大会を開いている時から出ていて、今回も日本人選手を探している時にメッセンジャーで『出たい』って連絡があったんです。いつも彼はタイミングがピッタンコなんですよ(笑)。こういう縁は大切だと思っています」

──なるほど(笑)。では、インタビュー冒頭に少し話された来年の動向ですが。

「2018年早々にTDCホールでREALとして大会を開きたいと思っています」

──エッ、日本に戻って来るということですか。

「そうです。ホドウフォ(ヴィエイラ)もクリチバでなく、そこに合わせてもらうおうと。パブルチェンコ兄弟も揃い踏みでフェザー級タイトル統一戦、ライト級王座決定戦を組もうと思っています。

ビジネスとして日本は厳しいところはありますが、やはり日本人なので日本でやりたいです。そして……是非とも芦田(崇宏)選手に出てほしいです。それとサンパウロ大会、今回のクリチバ大会で活躍した選手に東京で戦ってもらう予定です」

■Alzalet FGC02対戦カード

<REALフェザー級暫定王座決定戦/5分3R>
ブルーノ・ホベルソ(ブラジル)
ラファエル・バラカ・コレア(ブラジル)

<スーパーライト級(74.2キロ)/5分2R>
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
チアゴ・シリゲラ・オリベイラ(ブラジル)

<フェザー級/5分2R>
大石真丈(日本)
クレバー・ルシアーノ(ブラジル)

<フェザー級/5分2R>
ルイス・ベルナルディ(ブラジル)
キム・ウヨン(韓国)

<ライト級/5分2R>
ジョナサン・メテデス・バーボールホー(ブラジル)
藤巻優(日本)

<54キロ契約/2分3R>
ラリッサ・マルヴァディーザ(ブラジル)
リアーナ・ナフェレイラ(ブラジル)

<68キロ契約/5分2R>
グスタヴォ・ウーリッツァー(ブラジル)
飯島貴幸(日本)

<61.3キロ契約/5分2R>
エリック・ヴィスコンデ(ブラジル)
ワグナー・リマ(ブラジル)

<ヘビー級/5分2R>
ルイス・アバター・サントス(ブラジル)
マセウス・シウバ(ブラジル)

<71.3キロ契約/5分2R>
アラン・フランシス(ブラジル)
マルコス・ダルシム(ブラジル)

<77キロ契約/5分2R>
セルジオ・ファイティマ(ブラジル)
クレイトン・カエターノ(ブラジル)

<50キロ契約/3分3R>
ジェケリネ・ザンガーダ(ブラジル)
ポリアンナ・ミラー(ブラジル)

<70キロ契約ノーギ柔術/10分1R>
ヘナータ・モレイラ(ブラジル)
アリーン・ピリス(ブラジル)

<66キロ契約/3分3R>
ルーカス・ベントー(ブラジル)
メイコン・プルドロ(ブラジル)

<80キロ契約/3分3R>
マルコス・パウロ・ダ・シルバ(ブラジル)
パトリック・ケルビン(ブラジル)

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