【RFC44】中国・石家庄大会に下石康太、藤野恵実、根津優太、岩田啓輔、そして藤田和之が参戦!!
【写真】日本人選手5名が出場する石家庄のイベント。日本人がもっともブーイングを浴びる大会で3選手が中国人ファイターと対戦する(C)KAORI SUGAWARA & MMAPLANET
19日(木・現地時間)、ROAD FCより11月11日(土・同)に中国・河北(ホーベイ)省の石家庄(シーチャーチュワン)のホーベイ体育館で開催されるRoad FC44の対戦カードが発表された。
なんと、今大会はロードFC史上初となる韓国人選手の出場がないイベントとなる。その背景にはズバリ中韓の政治問題が存在するが、ロードFCは中国に法人をもっており、この体制でイベントを開ける力を持っているという証明でもある。
既にライト級100万ドル・トーナメントの2回戦=シャミール・ザフロフ×アマチュシン・フーヘンフウ、下石康太×バオ・インカン、ホニ・トーレス×トム・サントス、マンスール・ベルナウイ×ムングントスズ・ナンディンエルデンの4試合が組まれることは明らかとなっていたが、Young Gunsが行われず第1&第2部制が敷かれる中国大会──その第2部の最終試合、つまりメインイベントに藤田和之が出場し、アオルコロと対戦する。
12月23日(土)に名古屋のHEAT初参戦する藤田が、1カ月前にロードFCデビューを果たす。そして対戦相手はロードFC中国のエース的存在アオルコロ、160キロの巨漢ファイターだ。昨年9月のRIZINで引退を表明もあった。あれから13カ月、3日前に47歳になったばかりの藤田が選んだ場所がMMAではロードFC、そしてHEATというのもJ-MMAの状況を考察するのに興味深い。
なお前述したように韓国人のいないロードFCには日本から下石、藤田以外に第一部に藤野恵実、根津優太、そして岩田啓輔の3選手も出場する。藤野は12勝10敗のブラジリアン=アリーニ・サテルメイヤー、根津はモンゴリアンのバーサンクフー・ダムランプレウ、岩田は中国のホアン・ツェンユーと戦う。
ベルトを欲してロード参戦ながら、ライバル不在の状態の藤野はだからこそ落とせない一戦。根津の相手ダムランプレウはコンバットサンボ世界大会で入賞経験もある振り回し系パンチとテイクダウン&極めのファイター。もう後がない根津にとって、倒されずに打撃を入れるスタイルの真価が問われる戦いとなる。そして岩田は自らよりキャリアで劣る2勝2敗の相手に対し、大道翔貴&中村晃司を連続KOしてきた勢いを見せたい──が、入れ込み過ぎは厳禁。恐らくは現在、日本人が戦う海外のケージで最もアウェイの地であるシーチャーチュワンの地だけに、それこそ地に足をつけたファイトが必要となってくる。
また今大会に中国勢も注目だ。ブルーノ・ミランダと71キロ契約で対戦するシャ・イーランはWLFやKLF MMAという中国トップリーグでキャリアを積み、MMAでは8勝1敗。キックでは35戦32勝3敗という散打&ボクシング・スペシャリストだ。ミランダ戦の内容如何では、トーナメントが開催中のライト級で台風の目となる可能性もある。
また巌流島出場経験のある2メートル5センチの巨漢ウー・ラーハン、モンゴル相撲王者という肩書きを持つマ・アンディンと無差別級の陣容も整いつつある──韓国勢のいない国際色豊かな大会だ。