【RFC42】ジョンウン、リトル・ハム・ソヒ相手に地力の差を見せて完勝
<女子アトム級/5分2R>
パク・ジョンウン(韓国)
Def.3-0
パク・シウ(韓国)
シウはポイントキックというキックボクシングのアジア王者(WAKOアジア選手権金メダル)で、リトル・ハム・ソヒの異名を持つファイター。今回がMMAデビュー戦となる。
互いにオーソドックスの両者は前手で距離を測ってジャブとローを蹴る。そこからジョンウンは右ストレートにつなげ、シウはジャブを鋭く突きさす。徐々に前に出ていくジョンウンがシウの蹴り足をすくって右ストレート。ここはシウがすぐに立ち上がり、再び試合は打撃戦へ。細かくパンチを返すシウだが、パンチと蹴りのコンビネーションで勝るのはジョンウンで、試合が進むにつれて打撃のヒット数を増やす。
残り1分30秒を切ったところでジョンウンが右アッパーを突き上げ、シウが組みついてくるとボディにヒザ蹴りを突き刺す。試合時間を考えてか、ジョンウンは終盤に思い切り右ミドルを蹴り込み、蹴り足を取られてもケージに身体を預けて倒れない。距離が離れると右ストレートで前に出ていった。
2R開始早々、組みの攻防になるとジョンウンがボディへのヒザ蹴りで先手を取り、打撃では右ストレートを的確にヒットさせる。シウのローに右ストレートを合わせると、組みつこうとするシウにスタンドの状態ままギロチンチョークを仕掛ける。これは極まらかなかったものの、打撃・組みでもジョンウンがペースを掴む。
試合がスタンドに戻るとシウもジャブを突いて応戦。ならばとジョンウンは左ミドルと右ローを使ってシウの前に出たい気持ちをそぎ、機を見たテイクダウンの仕掛けで山場を作らせない。残り1分、組みの攻防からジョンウンが鮮やかな投げを決めて、テイクダウンでも優位に立つ。最後は足を止めてパンチで打ち合う場面も作り、ジョンウンが地力の差を見せる判定勝ちを収めた。