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【AJJC2017】語って、ハマジーニョ─番外編─「青木君と戦いたい柔術家、その場を創ります!!」

Aoki vs Souza【写真】2006年3月、名古屋で行われたプロ柔術Xでの青木×マルキーニョス戦(C)MMAPLANET

今週末、8(金)から10日(日)にかけて東京都足立区にある東京武道館で開催されるIBJJF主催アジア柔術選手権2017の見所をJBJJF事務局長ハマジーニョこと、浜島邦明氏に語ってもらっていると、青木発言に対して個人的な意見があるという流れとなった。

アジア直前、青木真也もベン・アスクレン戦決まったが、「柔術よりMMAが上。MMAができない人間が柔術をやる。柔術家と柔術ルールで戦って良い」という青木発言に対し、ハマジーニョは挑戦者を募り、プロ柔術の場で×青木の舞台を創ると断言した。

語って、ハマジーニョ。その柔術愛が、業界を突き動かすか。

<浜島邦明インタビューPart.01はコチラから>


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──柔術人間、浜島邦明として青木発言にモノ申したいと。

「正直に言います。ブラジリアン柔術とMMAは全く別物ですよ。でも、そこに青木君が異議を唱え、こともあろうか柔術家と柔術で勝負しても良いとまで言われると……。

柔術は成長しました。20年前にほとんど国内でゼロだったにも拘わらず、ここまで普及したんです。だから、今は個人が柔術を楽しむ時代だし、自分のために柔術という場を使って強さを追及すれば良いと思っています。

でも、僕は柔術がまるでなかった時代から柔術が好きで、柔術が少しでも世に広まって欲しいと思って生きてきました。だから、今のバリバリの現役世代とは違う意見を持っているのかもしれないです」

──浜島さんの世代こそ、ホイス・グレイシーで柔術を知ったから打撃有りを想定したり、護身術やMMAを意識するのかなというのはあります。

「それもあります。やはり、柔術は身を守るモノという部分があって、競技柔術もある。だからといって、MMAの方が柔術より上……だとか、MMAができないから柔術をやっているんだろうと言われると、腹が立たないわけがない。

本音をいえば僕の中で、柔術の方が100パーセント、MMAより上ですよ」

──それを言えば青木選手と同じ。上下などないですよ、競技間に。

「いやいや……、MMAより柔術の方が100パーセント好きだってことです。MMAより柔術が上というのは。競技間で言うと……僕はあの青木君の発言を記事で見た時、彼の本音はどこにあるのかって探ったんです。ひょっとして柔術家としっかりと寝技の練習がしたいんじゃないかとか……。

青木君は柔術を絶対にリスペクトしているし、自分が悪者になって、彼自身も含めて柔術を巻き込んで業界を盛り上げようとしてくれている……そう感じてしまったんです。

最近、青木君ってそういう傾向があると思いませんか? その発言の真意が存在するような。いや、昔はもうあの言葉のまんまで、『この野郎、柔術のこと舐めやがって。失礼なヤツが出て来たな』ってムカついていましたよ」

──ムカついていたのですね(笑)。でも、プロ柔術にも出ているし、一緒にLAで行われたBUDO CHALLENGEに遠征したではないですか。

「あの時は青木君だけでなく、高瀬大樹選手、小室宏二さんもいて。いやぁ、小斎(武志※故人)さんと勝村(周一朗)君がなんて良い人なんだって思いましたよ(笑)。でも、年を重ねると、どんどん青木君のことが好きなって。

『浜島、お前は何も分かっていないよ。アレが俺の本音だよ』って青木君には言われるかもしれないけど、ああやって青木君が柔術に対して発言をしてくれた。そこで一つ、彼に提案があります」

──というのは?

「青木君がチャンスを与えてくれたので、青木君に柔術で勝ちたいと手を挙げてくれる選手がいれば、その場を提供したいと思います」

──おぉ!!

「繰り返しますが、連盟の人間としてではなくて浜島個人として、その場をですね──創らせてもらえればと。青木君にはやっぱり、ふざけるなっていう気持ちもありますし。青木君と戦って、勝てば柔術家の存在感も増すじゃないですか。青木君には、敵地に乗り込んできて柔術家と戦ってほしいです」

──それはIF プロジェクトのプロ柔術GIで、ということですか。

「プロ柔術はプロ柔術でもGround Impactでなくて、違う場所になるかと……。というのも、柔術新聞の岩井(洋一)さんが青木君の発言を見て、早々に連絡をくれていたんです。その時にプロ柔術の大会を開いて、青木君にオファーをかけないかと相談されて。

なので青木君、やらないですか?」

──それって、記事にしてしまっても良いのですか。

「良いですよ。また日時・場所は話し合い、交渉が必要になってくるかと思いますが」

──IBJJFルールで青木選手と柔術家の戦いをプロモートすると!!

「いえ、個人的には双方の同意の上ですが、ノーギでノーポイント。青木君のルールで良いと思っています」

──本当ですか?

「柔術家が勝つだけのことを考えると、道着の方が良いと思います。でも、青木君に言い訳を与えたくない」

──おぉ、そこまで言いますか!!

「ノーギでノーポイントだったら、青木君も言い訳できないでしょうし。体重も青木君と同じか、小さい選手でないと意味はないですよね」

──言いますねぇ(笑)。

「青木君に日本の柔術家が勝てば、柔術はさらに盛り上がるでしょうし。だから、青木君だけでなく岩井さんとも話をしているのですが、今成(正和)選手とかグラップリング主体のMMAファイターと柔術家の対抗戦に出来れば良いなと思っています。

青木君や今成選手と戦いたい柔術家、名乗りを挙げてほしいです。そういう柔術家が出てきてくれれば、僕と岩井さんでその場を創ります!!!! これはチャンスですから、柔術界にとって」

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