【Invicta FC25】紫乃バンフーズ、判断難しい試合でアンダーソンにスプリット勝利
<アトム級/5分3R>
紫乃バンフース(米国)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
アリス・アンダーソン(米国)
互いにケージ中央でワンツーを打ち合う。組み合いのなかで紫乃がヒザをボディに突き上げて行く。頭が下がった状態で、紫乃をケージに押し込んだアンダーソンはシングルレッグでテイクダウンを狙う。ケージ中央で尻餅をつかされた紫乃は、すぐに立ち上がるも再びケージに押し込まれる。アンダーソンは紫乃のギロチンを防ぎ、今度はしっかりと背中をつかさせることに成功する。
ケージに押し込まれながらハイガード、三角絞めの機会を伺う紫乃だったが、残り80秒でレフェリーがブレイクを命じる。試合がスタンドに戻ると、アンダーソンの左に紫乃がワンツーを返した直後にダブルレッグを決められる。バタフライフックもパスを許した紫乃はスクランブルのなかで殴られながら立ちあがる。と、最後のパンチのラッシュで紫乃がアンダーソンを攻め込んだ。
2R、ローからワンツーを入れた紫乃に対し、アンダーソンも右ローを返す。紫乃の踏み込みにアンダーソンが左フックを合わせ、続く左に組みついてボディロックからテイクダウンに成功する。ガードのなかでこれといった攻撃を見せないアンダーソンに対し、紫乃はラバーや足をすくう動作を見せるが、背中がついた状態が続く。残り1分を過ぎても、今回はブレイクを指示しないまま、ラウンド終了を迎えた。
最終回、アンダーソンが左ミドル、紫乃は右フックを見せる。と、ガードが低くなったところでアンダーソンの左ハイを受けそうになった紫乃が、パンチを連打する。アンダーソンはローと右オーバーハンドを散らし、紫乃は顔面へのパンチで試合を組み立てる。と、アンダーソンのダブルレッグ狙いにリバーサルを合わせた紫乃がマウントを奪取する。
アンダーソンのブリッジに腕十字を合わせた紫乃だが、腕を抜かれてボトムに。ガード+掌底という紫乃の攻めはインパクトが少ない。と、残り100秒でブレイクが掛かる。左ストレート、右ジャブを当てた紫乃は、アンダーソンのテイクダウン狙いでケージに詰められる。体を入れ替え、ヒザをボディに入れたが、ウィザードが十分でなくバックを許し、グラウンドに持ち込まれてしまう。胸を合わせた紫乃が、トップからパンチを3発落としたところでタイムアップとなった。
結果、テイクダウン移行の攻撃があったわけではないアンダーソン。スタンド、トップからのパンチを集中させる場面もあったが、時間にしては非常に短かった紫乃。非常に判断の難しい試合は、紫乃がスプリット判定勝ちを収めた。