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【RFC41】ライト級100万ドルT&地上波TVショー開始、ジョン・ムンホン代表に聞く2017年のロードFC

Jung Mun-Hong【写真】着実に基盤を築いてきたジョン・ムンホンROAD FC代表(C)MMAPLANET

ライト級100万ドルトーナメントが国際予選から始まり、オンリー女子イベント=XXを開催した2017年上半期のROAD FC。

さらには地上波3大ネットワークの一つMBCでのリアリティTVショーが決定し、9月にはチュンジュで開催されるワールド・マーシャルアーツ・フェスティバルの一環として韓国武道の聖地で初めてイベントが開催されることも決まった。

そんな2017年上半期の振り返りと、下半期の展望をロードFCジョン・ムンホン代表に訊いた。


■『トーナメントで一番印象に残っているのは下石選手です』

――ライト級T国際予選及び、1回戦が終了しました。現時点まで、どのような手応えを感じていますか。

「世界の格闘技ファンの目と耳をロードFCに向けさせることが今回の100万ドルトーナメントを開いた目的でした。ブラジル、ロシア、モンゴルなどといった国々からも嬉しい反応が見られています。放映権の契約も実現する見込みです」

――ここまでのなかで、最も印象に残った選手を教えてください。

「日本の下石(康太)選手です。パク・デソンが決勝まで辿り着くと思っていたのですが、全ての局面で下石選手が圧倒しました」

――また意外にも結果が残せず、がっかりさせられた選手はいますか。

「先ほどの質問で理由を答えているようなものですが、パク・デソンです」

――韓国勢が結果として残っていません。ある意味、昨年末にジョン代表が言われていた通りの結果となりました。韓国勢が揃って敗北したことについてはどのように思われていますか。

「ロードFCのスタンダードがグローバルレベルであるため、しょうがないことです。弱いから負け、そして強い者が勝っただけです。勝利をより切実に望んでいた選手が上がってきたと考えています」

――では、今後のトーナメントに日程などでていましたら、教えてください。ライト級王者クォン・アソルはこの間は実戦を行わないということでしょうか。

「クォーターファイナルは10月の韓国大会、もしくは11月の中国大会で行います。クォン・アソルにはスペシャルマッチを組む予定です」

――また、3月にXXという女子大会も開きました。この大会については、どのような印象を持たれていますか。

「ダブルエックスは韓国でかつてない試みだったので、社会的に大きな話題を呼びました。女子部門の確実な定着こそがMMAの普及において非常に重要です」

■『リアリティTVショーには日本の人も応募できます』

――そして、ついに地上波でリアリティTVショーが始まります。

「コプ オムヌン ニョソクドゥル(※恐れを知らない者達)ROAD to a dream。この番組は普段ロードの大会を中継しているMBC Sportsではなく、その本体であるMBC──つまりKBS、SBSと並ぶ三大地上波ネットワークの一つで放送されます。

番組でのオーディション優勝者へは賞金及びロードFCデビューが約束されます。国籍不問、一般人から対象のため、日本のアマチュアファイター、MMA選手を夢見る一般の方も応募可能です。

審査をクリアし、選抜された応募者をチーム分けし、100日間、ロードFCデビューに向け、様々なプログラムを経て、最終的に一人が選ばれる予定です。このようなプログラムいよいよ3大ネットワークで放送されるということは、ロードFCがこれまで着実に韓国国内で開催してきた実績が認められ、MMAの普及の先頭に立ってきた証だと自負しています。

ロードFCは単なるMMAプロモーションではなく社会に夢と希望を与える企業に成長しようとしています。今回の地上波オーディション番組を通じて、社会に夢と希望を与えたい。そしてK-POPの世界的流行により、韓国の地上波の番組は国内だけでなく、世界中に特に東南アジアでは非常に大きな影響力があります。世界中にロードFCを知らしめることが出来る素晴らしい機会です。

さきほど言いましたが、国籍は問いません。今回のオーディションは日本、中国、東南アジアからでも参加できます。韓流の勢いと雰囲気をMMAにも波及させることが出来たら良いですね」

──応募と審査などに関して、もう少し詳細を教えていただけないでしょうか。

「締め切りは8月20日です。審査の日時、そして場所は応募終了後の発表となります。体重は問いません。年齢は15歳以上、50歳まで。プロMMAの経験がなければ、柔道、レスリング、空手など他の競技で結果を残している選手は審査の対象とされます。

最終的に10名程度が合格し、男女の比率は特に決まっていることはありません。ただし、渡航費と滞在費は自己負担になるので日本から応募しようと思っている人も、それだけの覚悟を持ってください。

放送の都合上、審査にパスしたとしても撮影は週に1度、その間の滞在費もTV局や我々から支払われることはありませんが、優勝者には賞金が支払われます。

それでも日本から出場して、夢を勝ち取ってやるんだという強い意志を持つプロMMAファイター志望の方は、ロードFCのフェイスブックのメッセージで経由で申し込んでください(※記入必要事項は下記に)その後、担当者よりさらにヒヤリングをさせていただくことなると思います」

──審査で問われるのは、どのような点になりますか。

「どれだけこのスポーツ、MMAを愛しているかです。そして他人とは違う自分だけが持つ挑戦する理由や目標などといったことが大きな審査基準となります」

──なるほど。では9月23日にはチュンジュでマーシャルアーツ・フェスティバルのなかでロードFCが開催されることになりました。

「忠州(チュンジュ)は三国時代(高句麗、新羅、百済)から武術の達人達が居を構えていました。その精神を受け継いで始まったチュンジュ世界武術祭りは韓国で20年以上行われている由緒ある武術の祭典です。

今回、その祭典の前夜祭の目玉としてロードFCが開催されることになりました。ロードFCの放映を通して、チュンジュを世界中に知らせるという趣旨で、チュンジュ市の市長もとても関心を持っています」

――いやぁ、本当にロードFCは韓国内で着実に基盤を固め、ホップからステップ、ジャンプと飛躍の時を迎えているのですね。では来るべき12日のイベントには、どのような点を期待していますか。

「ロードFC41はウォンジュで行われます。私の故郷であり、ロードFCの故郷でもあります。世界へはもちろん、故郷の先輩、後輩そしてご近所の方々を会場にお迎えして、良質のスポーツコンテンツをお見せしたいです」

――では2017年下半期、また来年に向けてロードの成長をどのように考えているのか。そして、日本のファンへのメッセージをお願いします。

「2017年下半期は毎月大会を開催していきます。1カ月で2大会開催する月も出てくるでしょう。ロードFCは現時点で名実共にアジアを代表するグローバルなプロモーションであると考えています。

これは韓国人選手だけで成し得たことではなく、ロードFCで戦ってきた多くの日本人選手の力もあって成し得た結果だと思っています。いつも日本のメディアのインタビューで言っていることですが、私は日本の格闘技、そして選手達に憧れと尊敬の念を持っています。

その理由の一つが、礼儀です。格闘技の選手が必ず持つべきもの、それは礼儀です。日本での放映権について、より良い発展が出来たら、また日本で大会を開催します。多くの日本のファンの皆様、そして関係者の皆様のお力をお借りできることを願います」

【ROAD FCリアリティTVショー。募集要項記入事項】
01. 氏名
02. 生年月日
03. 身長・体重
04. 格闘技・運動歴
05. 上半身写真1枚
06. 連絡先(メールアドレス)

■ROAD FC41対戦カード

<無差別級選手権試合/5分3RR>
ミョン・ヒョンマン(韓国)
クリス・バーネット(米国)

<女子アトム級/5分2R>
イ・イェジ(韓国)
前澤智(日本)

<無差別級/5分3R>
チェ・ムベ(韓国)
ジェイク・ヒュン(米国)

<ライト級/5分3R>
ブルーノ・ミランダ(ブラジル)
キ・ウォンビン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
ジャン・デヨン(韓国)
パク・ヒョングン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
パク・ジョンギョ(韓国)
クルバン・ラザボフ(ロシア)

<60キロ契約/5分2R>
ユ・ジェナム(韓国)
薩摩竜人(日本)

<フェザー級/5分2R>
ミン・ギョンチョル(韓国)
シン・スンミン(韓国)

<50キロ級/5分2R>
シム・ユリ(韓国)
ベク・ヒョンジュ(韓国)

<フライ級/5分2R>
ソ・ドンス(韓国)
ジョン・ウォンヒ(韓国)

<ミドル級/5分2R>
イ・ジョンファン(韓国)
ファン・インス(韓国)

<フライ級/5分2R>
キム・ヒョリョン(韓国)
キム・ジンヨン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
イ・ソンス(韓国)
ホン・ジョンテ(韓国)

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