【RFC40】100万ドルT開幕。セクハラ王子と対戦、下石康太─01─「ケージ際の防御はメチャクチャ巧い」
【写真】BLOWSから阪神高速環状線を眼下に望む(C)MMAPLANET
15日(土・現地時間)、韓国ソウルのチャンチュン体育館で開催されるROAD FC 40において、その戦いの火蓋が切って落とされるライト級100万ドルトーナメント本戦。
3月の日本予選を圧倒的な強さで勝ち上がった下石康太は、セクハラ王子ことパク・デソンと1回戦で戦うことが決まった。テイクダウン・ディフェンスに秀でた試合巧者との対戦の先には、優勝賞金1億円が見え隠れする。そんなトーナメント開幕を控えた下石にインタビューを行った。
──BLOWSのある日本橋界隈は中国や韓国からの観光客が本当に多いのですね。
「ヤバイですね。これでも落ち着いたぐらいですけど、バスとかめっちゃ止まっていて、韓国語での呼び込みとかも多いですからね。もう観光のコースになっているんですよ」
──それが国力に通じ、スポーツの普及や強化にも関係してくるのでしょうね。
「そんだけMMAも強くなっているってことですか(笑)」
──自分は少なからず、そうだと思っています。ところで15日、ついにライト級トーナメントが開幕しセクハラ王子ことパク・デソンの対戦が決まりました。
「僕、セクハラ王子っていうのを先に読んでいたので、どんだけ酷いことしたのかって思っていたら、映像見るとあんなもんかって。あれで公開謝罪とかしないといけないって、リングガールなら嫌がってもあれぐらいのことはありますよ。
あっ、僕はやらないですよ(笑)。でも、まぁアレぐらいのことをやる選手はいるでしょうね」
──パク・デソン擁護が展開されていますが(笑)、5月25日にトーナメント初戦の8試合中6試合のカードがロードFCが発表しました。下石選手はいつ頃、パク・デソンとの対戦が決まったことが伝わっていたのですか。
「いや、僕もあの記事が出る日と同じです。事前に連絡はなくて、オフィシャル発表があった日に僕も知った感じです。『あぁ、韓国人と戦うんや』って(笑)」
──それはそれで凄い話ですね。
「別に良いかなって(笑)。DEEPでやった日本予選の時から、本戦は7月からとは聞かされていて、そこも最初は半信半疑でしたから。でも、15日になったことは対戦カードの発表前に聞かされましたし。まぁ、僕の場合はですけどね。他の選手は知らないです」
──正式に対戦相手が発表されるまで、この選手は当たりたくないというコトはありましたか。
「それは特にはなかったです。前もって対戦相手を聞かされていようが、誰だろうと断ることはないですし。トーナメントだし、誰と戦おうが構わなかったです」
──その結果、ホニ・トーレス、トニーニョ・フリア、シャミール・ザフロフでなくパク・デソンだったことについてはどのように思いましたか。
「いや、本当に対戦相手は誰でも良かったので、逆に韓国人ということでアウェイになるのかっていうのは頭を過りました。やっぱりホームタウン・デシジョンには気を付けないといけないな、と」
──ロードFCは裁定で露骨なホームタウン・デシジョンはあまり記憶にないですが、ブレイクのタイミングなどでは韓国人寄りじゃないのかと思われることはありました。レフェリーが打撃戦を誘導する部分があり、打の韓国人選手、組みの日本人選手という顔合わせも影響しているのかもしれないですが。
「まぁ、そこも含めてですからね。ただ、パク・デソンを軽視することは一切ないです。確かに戦績的にはロシア人やブラジル人ほどではないですけど、実力的にはほんと軽く見ることはできないです」
──国際予選ではホドリゴ・カポラルにテイクダウンを取らせなかったですしね。
「ケージ際のディフェンスはメチャクチャ巧いです。映像を見ても、強いと思いました。攻撃力よりもディフェンスが目立っていましたよね。攻撃の方は左ストレートと蹴りですかね、気を付けないといけないのは。その前にレッツ豪太とGladiatorのウェルター級で戦って勝った選手にも判定勝ちしているじゃないですか。いや、ライト級の選手が1階級上でレッツに勝つって凄いですよ。その相手に勝っているわけですからね、弱いわけがない」
──ハイ、MMAストーリー第4の男キム・ギョンピョにパク・デソンは競り勝っていますね。ただし、カポラルがテイクダウンできなかったといっても、下石康太もできないわけじゃない。どのようなことに気を付けて戦おうと思っていますか。
「まぁ、色々と対策は考えています。パク・デソンの動きに合わせて、こういう状況ではこう動こうと。中蔵(隆志)さんと週一で来てくれる外薗(晶敏)さんに、その辺りはしっかりと対策を練ってもらっています」
<この項、続く>