この星の格闘技を追いかける

【Strikeforce】ザ・ビースト、米国MMAに殴りこみ

2008.02.22

(C) Strikeforce野獣ボブ・サップが、米国MMAデビュー。23日(土・現地時間)、ワシントン州タコマ・ドームで行われるストライクフォースで、サップがジャイアント・ノルキアと対戦する。同大会が行われるワシントン州はサップが花形カレッジ・フットボーラーとして活躍した縁の地で、同じワシントン州在住のベテラン=モーリス・スミスも出場し、同じく打撃系大ベテランのリック・ルーファスと顔を合わせる。

【写真】ボブ・サップ、モーリス・スミスなど日本で活躍したファイターが出場するストライクフォース (C) Strikeforce

シアトル郊外のエメラルド・カジノでボクシングの興業を行い、EXCのゲーリー・ショーとも関係の深いブライアン・ハルキスト・プロダクションが取り仕切る今回の大会。ボードッグがスポンサーとなり、木製ドームとしては世界で随一の規模(最大で2万2000人収容)を誇るタコマ・ドームで行われ、HDNetでの中継も決定している。


サッブ×ノルキア、スミス×ルーファスという地元のファンにアピールできるカード以外に、MMAファンにとって楽しみなのが、ジョー・リッグスの出場だ。かつてUFC世界ウェルター級王座挑戦を体重オーバーで棒に振ったリッグスだが、ニック・ディアズやケンドール・グローブを破っており実力は折り紙つき。ローカル大会で実績を上げているコーリー・デベラが対戦相手だが、格の違いを見せつけるに違いない。

実力者という点では、ホルヘ・マスヴィダルの参戦も今後のストライクフォースの勢力図に深く関わってくると予想されており、注目が必要だろう。マスヴィダルは、MMAキャリア15戦13勝2敗という戦績を残し、7連勝中。彼もまた、最近目立っているボードッグ離脱組みの一人で、ストライクフォース・デビューは昨年9月のプレイボーイ・マンション大会だった。

イーブス・エドワース&ジョー・ローゾンというEXC+UFCのライト級トップファイターを下しているマスヴィダルと160ポンドのキャッチウェイトで対戦するのは、2004年NCAAボクシング王者で、MMA戦績9勝2敗1分のライアン・“ダイヤモンド”・ハーレーだ。

「ボクシングとMMAは違う。僕は全ての準備が整っている」というマスヴィダルに対し、マット・リンドランドとトレーニングをしてきたハーレーは「僕はかませ犬だ。誰も僕のことを知らないし、期待もしていないだろう。ただし、この試合のためにハードな練習を積んできた。だまって引き下がるつもりは毛頭ないよ」と強気のコメントを残している。

このほか、スティーブ・バーガー×エディ・エリス(当初の予定ではドゥエイン・ラドウィックと対戦予定だったが、ラドウィックが戦極で五味隆典と戦うことになったためキャンセル)、IFLでキャリアを積んできたブラッド・ブラックバーンが、レイ・パラレスとの対戦する一戦など、計10試合が行われるストライクフォースは、パシフィック・ノースウェストで行われる初めてのMMAビッグショーと言えるだろう。

PR
PR

関連記事

Movie