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【Strikeforce】サップ敗北もイベントレコード達成

2008.02.27

 (C) Strikeforceボブ・サップが、ヤン・ノルキアのパンチの連打に顔をそむけ、55秒でKO負けを喫した。23日(土・現地時間)にワシントン州シアトルの郊外タコマで行われたストライクフォースは、サップが地元での大敗というエンディングとなったが、タコマ・ドームに集まった観客は実に7089人。過去にワシントン州で行われたボクシング、MMA、キックボクシングのイベントにおけるチケット売り上げ記録を更新する記録的な大会となった。

【写真】地元で不甲斐ない敗北を喫したサップだが、イベントの成功に大いに貢献した (C) Strikeforce

地元のヒーロー、サップは試合開始早々こそ勢いよくテイクダウン狙いでノルキアに組みついていったのもの、テイクダウンを奪えずにいるとパンチを受け一気に弱気に。眉間をカットすると、もうじり貧状態。ケージとキャンバスの間に屈むように無抵抗となってレフェリーが試合をストップした。


当日の大会では、サップと並ぶ地元のヒーロー=モーリス・スミスこそ、1分53秒でアームロックを決めリック・ルーファスを下したが、その他の試合では番狂わせが続出した。

第7試合、ドゥエイン・ラドウィックの代役出場となったエディ・エリスは、ベテランのスティーブ・バーガーと一進一退の攻防の末、最終ラウンドにバックマウントを奪取。チョークで攻め、好印象をジャッジに与えると、3-0の判定勝ちを手にした。

驚きの結末となったのは、セミファイナルのジョー・リッグス×コーリー・デベラ戦だ。
ミドル級&ウェルター級で世界のトップクラスに君臨するリッグスは、デベラの右ミドルを受け、直後にテイクダウンを許す。寝技でデベラの細かいパウンドを防御していたリッグスだったが、直後に背中を抑えて試合続行不可能の意思表示。仰向けのまま動かなくなり、僅か82秒でデベラが勝利を掴んだ。

タフファイトながら、アップセットを阻止したのが第6試合に出場したホルヘ・マスヴィダルだった。ネバダ大のスター・ボクサーだったライアン・ハーレーのパンチでバランスを崩し、マウントを奪われた序盤を切り抜けると、その後はスタンドでの蹴り、テイクダウンからポジション+フィニッシュの仕掛けとオールラウンダーぶりを発揮。ジャッジが3者とも30-27をスコアする勝利を手にした。

地元サンノゼを離れ、ワシントン州進出に成功したストライクフォース。次回大会は3月29日サンノゼのhpパビリオンに凱旋し、フランク・シャムロック×カン・リーのストライクフォース世界ミドル級選手権試合、ジェイク・シールズ×ドリュー・フィケット戦、ポール・デイリー、ギルバート・メレンデス、ナム・ファンらの出場が予定されるビッグ・ショーをEXCと協力して行うことが決定している。

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