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【Pancrase286】初代K-1王者&伝説の拳、ブランコ・シカティックが語った──ハッピーな今

Team Branko【写真】今年で63歳になるブランコ・シカティック氏。ただし、これまで公称とされてきた1954年生まれより、実際は年長という話もある。すっかり好々爺ぶりが板についている (C)MMAPLANET

23日のPanrase286にアントン・ラッドマン、マルコ・ブルシッチ、マティヤ・ウラジセビッチの3名を送り込んだK-1レジェンドのブランコ・シカティック。

残念ながら3選手とも勝利を得ることがなかったが、6月にはクロアチア国内で2度目となるパンクラス・イベントを開催することも明らかにした。

そのシカティックが、20日の公開練習時に近況を話していた。クロアチアMMA事情よりも、家族を愛する気持ちを語ったシカティックの今とは。


──ブランコ、日本によく戻って来てくれました。今回のチームについて説明してください。

「ありがとう。私も日本にまたやって来られて嬉しいよ。今大会の出場権を賭けて、昨年の11月に我々はトーナメントを開催したんだ。私のジムだけでなく、他のジムからも選手が出て単にパンチや蹴りが強いというのではなく、気持ちが強いところを見せてくれた。彼らは精神力もあって技術も体力もあるから、ファンも試合を喜んで見てくれるだろう」

──シカティックさんがMMAを関わるようになったのは?

「私自身は1998年にマーク・ケアーと、99年にはモーリス・スミスと戦った。私の人生はずっとファイトと関わってきたらね。柔道に始まり、レスリング、テコンドー、空手、キックボクシング、ボクシング、ムエタイ、そしてK-1だ」

──久しぶりの来日ですが、今どのような心境ですか。

「どれだけ多く日本にやって来ても、この国に来ることはとても嬉しいよ。本当に良い思い出だらけだからね、特に東京ドームで7万人のファンの前で戦ったことは一番の想い出た」

──今回やってきた3人選手はどのようなファイターでしょうか。

「ザグレブの近くでトーナメントを開き、素晴らしい試合が多かった。精神力の強いファイトを見せた。とにかくファイティング・ハートがある。パンチもキックも強いが私が一番、大切だと思っているモノを持っている。ベーリ・デンジャラスだ。私がK-1で戦っていた時もベーリ・デンジャラスだった(笑)」

──シカティックさんにとってパンクラスとはどのようなプロモーションでしょうか。

「パンクラスは1993年、K-1と同じ時に始まったオーガニゼーションだ。世界でいえばUFCも同じ年に始まった。日本で最もハードで、最も強く、最も活発な団体の一つだよ。UFCともFight Passを通じて協力している。つまり、ベストファイターが大会に必要なわけだよ。クロアチアからも、ハートの強いファイターを送り込まなければならない」

1998年5月、この年の8月に結婚式を挙げる直前のブランコと、婚約者時代のイワナさん。確かにブランコさん、格好良すぎる43歳(C)MMAPLANET

1998年5月、この年の8月に結婚式を挙げる直前のブランコと、婚約者時代のイワナさん。確かにブランコさん、格好良すぎる43歳(C)MMAPLANET

──土佐犬をザグレブでまだ飼われているのですか。

「オスが一匹、メスが二匹いたんだけど、もう死んでしまったよ。土佐犬のような大型犬の寿命は、もって7年ぐらいだから。今は小さな犬を飼っているよ(笑)。そして、前の家内との間に長女、今の家内と次女と長男がいる。長女は独立して大学教授になっているんだ。

下の2人は娘が17歳で、息子が14歳。彼はサッカーをやって、MMAの練習はしていない(笑)。ぜひとも、ファイトの練習をやってほしいけどね。だたサッカーに夢中だから、いつの日かガンバ大阪でプレーする日がくるだろう。

家内はかつてクロアチアのミス・スポーツに選ばれた陸上選手だったんだ。ジュニア時代には1500メートル走ではクロアチアで一番だった。以前も美しかったけど、40歳になった今も40歳の女性としてとても美しい。彼女と結婚した20年前は私も格好良くて、チャンピオンだったからね。そして、17歳の次女は家内よりもビューティフルなんだ」

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