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【Gladiator003】寒川慶一とバンタム級王座を争うバン・グァンギ 「全て出して戦うことが礼儀」

Ban Gwangi【写真】韓国人ファイターはロシアン・ルーレットに例えられるように予測がつかないなか、リボルバーに装填される実弾の数は絶対的に増している。果たしてバン・グァンギの実力は?! (C)GLADIATOR

5日(日)、和歌山市の和歌山ビッグウェーブで開催されるGLADIATOR003。メインのバンタム級王座決定戦で寒川慶一と戦うバン・グァンギ。
Text by Choi Woo-Suk

43歳の寒川に対し、バン・グァンギは1992年4月生まれの24歳。戦績は5戦3勝2敗、日本国内初白星とベルトを狙うバン・グァンギに寒川戦について尋ねた。

──簡単に自己紹介をお願いします。

「こんにちは!! 初めまして、バン・グァンギです。まず、チャンスを下さったグラジエイターの皆さんに感謝しています。期待に応えるよう頑張ります。インタビューも生まれてから初めてなので緊張しますが、頑張ります」

──宜しくお願いします(笑)。では、MMAを始めたきっかけを教えてください。

「はい。キム・ドンヒョン(※UFC ウェルター級)選手の試合を見てからですね。小学生の時はテコンドー、中学の時は部活としてボックシングをやっていました。そのうちに高校の時にUFCを知り、キムさんの試合を見て、やりたいと思い、始めることになりました。入門してからは7年、プロになって4年目です」

──始める時、家族や彼女さんなど周囲の反応は?

「母は今も私がMMAをやる事を心配しています。ただ、父は以前にキックボクシングの練習をしていたので応援してくれています。『男が望む事やらなくてどうする』と。彼女は……1カ月前に別れましたので、ノーコメントでお願いします(笑)」

──それはスイマセン……(苦笑)。では話題を変えましょう。コーチのジョン・チャン氏から以前に大きなケガをしたと聞いています。

「あッ、拳のことですね。もう4年前の事だから問題ないです。MMAのスパーリング中に練習相手のおでこにパンチを当ててしまって……。

すぐに病院へ行って、2時間の手術を行いました。試合前だったのに医者がらは『練習を続けてはいけない』と言われて、世界が終わるような気持ちになりました。でも、今から振り返るとあの時の怪我があって良かったです」

──というのは?

「あれ以降、MMAに対してより真剣になりました。プロになろうと決めた直後で、練習終了が増えて肉体的にも精神的にも厳しくなり、その選択に疑問符をつけるようになっていたんです。

でも、ケガをしたおかげで練習ができなくなり、どれだけMMAのことが好きなのか気付くことができました」

──まさに怪我の功名ですね。

「リハビリに1年掛かり、少しでも早くMMAで成功を収めようという気持ちから、一生モノだから楽しくやろうと考えが変わりました。

幸い後遺症もなかったので本当にラッキーでした。そして今回のようなチャンスが巡ってきたんです」

──前にも日本で試合をしたことがあるとか。

「ハイ、2試合戦っています。結果は良くなかったです。最初の試合はプロになったばかりで調整に失敗し、ダウンもあり判定負けでした。

2度目は急遽ライト級で試合をして、自分は通常体重のまま戦い自らの蹴りで負傷してすぐに試合を止められてしまったんです」

──ケガが多いですか>

「あの試合は準備期間も少なく、2階級上の相手でしたし……しょうがないと捉えてきました。ヒビが入った程度で、大きなケガでなくなによりでした。」

──つまり次の寒川慶一選手との試合が、3度目の日本での試合になるということですね。

「ハイ。対戦相手の寒川選手は名前のあるベテランのキックボクサーだと聞いています。K-1に出ていた試合を映像で見ましたが、あまり参考にならないと思います。でも、キック出身だし打撃で攻めて来るでしょうね。自分は打撃もレスリングも柔術もできるので、様子を見て戦います」

──寒川選手はMMAファイターに打撃を指導しており、よりMMAの打撃を理解するためには自分で実戦を詰む必要があると、次の試合が最後の挑戦になるようです。

「素晴らしいです。尊敬します。さっきは一生モノだと言っていましたが、正直なところ寒川選手のように長くプロで戦う自信はないです。

しかも教え子のために未知の領域に足を踏み入れるなんて、凄いです。だからこそ、自分の持ち味を全て出して戦うことが寒川選手に対して礼儀だと思っています。海外でチャンピオンになるチャンスですし、譲る気は全くないです」

──では最後に日本のファンに一言お願いします。

「以前と違い、しっかりと時間をかけて準備してきました。良い試合をするので、ご期待ください」

■GLADIATOR003対戦カード

<グラジエイター・バンタム級王座決定戦/5分3R>
バン・グァンギ(韓国)
寒川慶一(日本)

<国際対抗戦ウェルター級/5分3R>
レッツ豪太(日本)
キム・ギョンピョ(韓国)

<フライ級/5分2R>
横溝和也(日本)
KAZUHO(日本)

<グラジエイター・ライトフライ級次期挑戦者決定戦/5分3R>
宮城友一(日本)
草信孝謙(日本)

<フライ級/5分2R>
加マーク納 (日本)
和田教良(日本)

<バンタム級/5分2R>
辻川力也(日本)
林優作(日本)

<国際対抗戦 フライ級/5分2R>
NavE(日本)
ヨム・ジャンウ(韓国)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
渡部修斗(日本)

<国際対抗戦ウェルター級/5分2R>
別府敬祐(日本)
ムン・ジュンヒ(韓国)

<フライ級/5分2R>
大前健太(日本)
田代悠生(日本)

<ライト級/5分2R>
SHUNYA(日本)
松岡高史(日本)

<バンタム級/5分2R>
北崎拓実(日本)
三宅輝砂(日本)

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