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【UFN104】インヴィクタFC王者に苦しオクタゴンの水。アンドレジがヒルを殴り続ける

<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・アンドレジ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
アンジェラ・ヒル(米国)

左ジャブを伸ばすヒル。Invicta FC世界女子ストロー級王者からのUFC復帰戦で、左ミドルや右ストレートを軽快に伸ばす。アンドレジが左右のフックを当てて、前に出る。一旦、間合いを取り直したヒルだが、引き続きアンドレジが左から右のショートフックでラッシュを掛ける。

残り半分で左右のフックを再び被弾し真っすぐ下がったヒルは、ヒザ蹴りを返すがアンドレジのフックを受け動きが止まる場面が増えてくる。前蹴りにも構わず距離を詰めるアンドレジは、首相撲の展開でもパンチを続ける。離れて左ミドルハイを繰り出すヒルに対し、アンドレジは変わらず接近戦でラッシュ。ヒルも何とか右を返して左ヒザを当てるが、アンドレジが前進は止められないままラウンド終了を迎えた。

2R、ジャブでアンドレジを突き放したいヒル。アンドレジの前進は止まらない。それでもヒザやミドルを入れるヒルが、ラウンド中盤で盛り返すことができるか。首相撲でもヒザを入れ、離れてボディと顔面に交互に拳を打ち込むアンドレジ。ヒルはまたも真っすぐ逆のケージまで下がってしまう。右ボディフックを思い切り打ち込むアンドレジのパンチの回転数は落ちない。

ヒルのパンチを当てられても下がらないアンドレジ。ヒルはショートフックを当てられ間合いを取り直す。殴られて下がる展開が続くヒルは、残り1分にシングルレッグでテイクダウンを奪われる。立ち上がり際にバックに回ったアンドレジが首を狙いつつ、パンチを放り込む。さらにシングルから大きくリフトアップしてスラムを決めたアンドレジがヒルを圧倒した。

最終回、足を止めてフックを打ち合った両者。続いて首相撲の展開もアンドレジがヒザを突き上げて攻勢に出る。飛び込みながらアンドレジはパンチを打ち込むと、接近戦でケージを背負ったヒルにフック、アッパーを連打する。一旦離れた両者、またもアンドレジがラッシュが掛けると、何とヒルの左がヒットしダウン。すぐに起き上がったアンドレジがワンツー、今度はヒルの腰が落ちそうになる。

それでもヒルも左ミドルや左ヒザを突き上げるも、手数でアンドレジを上回ることはできない。引き続きパンチを受けてケージ際を回るヒルを追っかけて左右のフック、ヒザ蹴りとアンドレジの猛攻が止まらない。

最後まで殴り合った両者にファンは大きな歓声を送り、裁定は当然のようにアンドレジへ。インヴィクタ王者は、オクタゴンでの仕切り直しを図ったが厳しい現実が待っていた。


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