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【SHOMMA】メインは再戦必至か?まさかの反則決着

14ae050d.jpg■ライト級/5分3R
マイク・アイナ(米国)
Def.2R3分40秒/反則
ビリー・エヴァンゲリスタ(米国)

【写真】不用意な反則のヒザ蹴り。思わぬところでMMA初黒星を付けてしまったエヴァンゲリスタ (C) Strikeforce

地元の大声援を受けるエヴァンゲリスタに対し、アイナには容赦ないブーイングが浴びせられた。試合は、左から右へと前進するエヴァンゲリスタに、アイナも蹴りを交えて対抗する。序盤は、両者が左右のローを放つ、やや様子見の展開となったが、プレッシャーを与えているのはエヴァンゲリスタのほうか――。

低い姿勢で、時折テイクダウンのフェイントを見せるエヴァンゲリスタは、左フック2発から右を見せると、アイナも前に出て右の拳を思い切り振るった。ここでシングルレッグから、アイナを反対側のケージまで押し込んだエヴァンゲリスタだが、アイナは態勢を入れ替え、ヒザを入れながら反対にシングルレッグを狙う。


再び態勢を入れ替えたエヴェンゲリスタが、強烈なボディへのヒザを見せると、続いて左ストレートを打ち込む。さらに組みついてテイクダウンを奪うと、アイナが立ち上がったとろにボディへのヒザを連打。さらには右エルボーを顔面に叩き込み、エヴァンゲリスタが1R後半のペースを握った。差し合いのなかで、再びエルボー、細かいヒザを蹴り上げ続けるが、ラウンドの最後に急所を直撃してしまい、そのまま1Rが終了となる。

2R、すぐには距離を詰めない両者。エヴァンゲリスタのテイクダウン狙いを阻止したアイナがパンチを入れると、距離を取り直したエヴァンゲリスタが重いローを蹴り込んでいく。

右ローから右ハイを繰り出すエヴェンゲリスタだが、距離が遠い。ならばとアイナの左に合わせて、シングルレッグでテイクダウンを奪い、左のパウンドをまとめて落とす。体を丸めるアイナのボディと顔面に容赦なくパウンドを落としたエヴェンゲリスタは勢いに乗り過ぎたか、右ヒザをついたままのアイナの顔面にヒザを入れてしまう。

キャンバスに倒れ、苦悶の表情を浮かべるアイナは、左アゴの付け根を気にしている。と、ここでレフェリーのハーブ・ディーンが両手を大きく広げて交差させ――、試合終了。正式発表は、アイナの反則勝ちとなったが、大ブーイングの前に勝者も納得はしてない。

ヒザはガードの上からのように見え、また、アイナが押さえているアゴが、蹴られた方とは反対側というのも、観客の不満の原因となっているかもしれないが、あの態勢で対戦相手の顔の高さに、ヒザを放つことは明らかな反則攻撃であることは間違いない。

ストップの要因をレフェリーは、「グラウンド状態でヒザは反則。そして、アイナの続行、ストップの意思に関わらず、ドクターがアイナの顎が折れており、試合続行は不可能だという見解だった」と説明する。再戦必至のメイン、そして新装開店のSHOMMAにとって、余りにも不用意なエヴァンゲリスタのニーだった。

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