【SHOMMA】“Dancing woman”カフマンがMMA9連勝
■女子バンタム級/3分3R
サラ・カフマン(カナダ)
Def.3R終了/判定
ミーシャ・テイト(米国)
【写真】強いぞ、カフマン!ダンシングウーマンが気持ちの強さをみせ、MMA9連勝を飾った (C) Strikeforce
キム・クートゥアーの“個人的理由”により、急遽テイトと対戦することとなったカフマン。紫帯柔術家だが打撃にも定評があるカフマンに対して、テイトはレスリングがベースのサブミッションファイターだ。
左ジャブのテイト、右ジャブのカフマンの拳が交錯する序盤戦。カフマンの右がテイトの顔面を捉えると、テイトはたまらず組みついてテイクダウンを狙う。首相撲でいなし、さらにスタンドでプレッシャーを与えるカフマンのパンチ攻撃で、テイトがケージに追い込まれる。
テイトが度々見せるテイクダウン・アテンプトを、しっかりとスプロールするカフマ
ンは、離れ際にレフトフックをヒット。テイトは4度目のトライで、テイクダウン成功するが残り時間は残っておらず、1Rが終了する。
2R、テイトの左に素早い左ジャブで応えるカフマン。左フック、右フックとヒットさせると、テイトはここで組みついてテイクダウン。ハーフガードからパウンドを落とすテイトは、カフマンの左腕を右ヒザで押さえつけ、さらに拳を落としていく。
カフマンはフルガードに戻し、クローズドへ。ケージにカフマンを押し込むテイトだが、手首を掴まれ効果的なパウンドをお落とせない。ガードからテイトを蹴り上げ、立ち上がったカフマンのバックを奪ったテイト。襷掛けでホールドし、再び寝技に持ち込もうとしたが、ここでタイムとなる。
最終ラウンド。スタンドでは、カフマンが試合を支配し、テイトのテイクダウンをカットする。低い態勢のシングルレッグを潰して、トップをとったカフマン。ダブルレッグで立ち上がったテイトに対し、カフマンは脇を差し返してから、距離をとりパンチで攻める姿勢を崩さない。
残り時間は早くも1分となり、テイトのシングルレッグに合わせてカフマンが顔面にパンチを見舞っていく。シッティングガードから、リバーサルを狙ったテイトの胸に座るようにトップを奪ったカフマンが、鉄槌を落とす。
スタンドへ戻り、両者が最後の打ち合いに臨んだところでタイムアップとなった。鼻血を滴らせながら、最後まで抵抗したテイトの頑張りも評価できるが、それを上回るカフマンの打ち合いのなかでの気持ちの強さが目立った一戦となった。
ジャッジの裁定は29-28、カフマン。これでMMA戦績を9連勝とした。