【UFC207】カーロス・ジュニオールが、ヴェットーリに組み勝ち判定勝利
<ミドル級/5分3R>
アントニオ・カーロス・ジュニオール(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
マーヴィン・ヴェットーリ(イタリア)
サウスポーのヴェットーリが右から左を伸ばすが、直後にジュニオールの指が入ったと中断を要求する。再開後、ヴェットーリが左ハイ。ジュニオールが右ローを蹴っていく。左ヒザの着地後に左ストレートを伸ばしたヴェットーリが、左ミドルを蹴り込む。またも指が入ったとアピールするヴェットーリ、ジュニオールに拳を握るか、指を上に向けるよう注意が入る。
リスタート後、今度はジュニオールがアイポークがあったとアピールし3度目のブレイクに。仕切り直し後、ジュニオールが組んでシングルレッグでテイクダウンを狙う。ケージ際でのクリンチの展開が続き、ジュニオールがバックへ。正面に回ってダブルレッグを決めたジュニオールは、スクランブルのなかでがぶりから、アナコンダを狙う。ギロチンに切り替え、ヴェットーリのシングルを防いだジュニオール。ここで初回が終わった。
2R、右から左と連続でミドルを蹴ったヴェットーリ。ジュニオールは右前蹴り、続いてテイクダウンを狙う。切ったヴェットーリに右ミドルを入れたジュニオールは右ロー、左ジャブに組みついたヴェットーリがバックを取る。離れた両者、ヴェットーリが左フックを振るって前に出ると、組みに行ったジュニオールが下になる。パウンドを連続で落とし、ギロチンを仕掛けたヴェットーリ。絞めを自ら外してエルボー&パンチを打ち込む。
スイープ狙いからケージを背にしたシッティングまで持ち込んだジュニオールだったが、再び背中をマットにつけてパンチを被弾する。起き上がったヴェットーリにアップキックを入れたジュニオールはそのまま背中をつけた状態でラウンドを失った。
最終回、ジュニオールの右ハイに対し、ヴェットーリは左ミドル。続いてショートステップのスーパーマンパンチを放った直後に組みつくも、ジュニオールが逆にケージに押し込んでバックへ。正面を向き直したジュニオールがボディロックからテイクダウンに成功する。
立ち上がろうとしたヴェットーリの頭を抱え、ヒザ裏をコントロール=クレイドルからバックに回ったジュニオールが、執拗にテイクダウンを狙う。離れたヴェットーリはヒザ蹴りの際にスリップ。すぐに立ち上がるが、ジュニオールがシングルレッグからクリンチでケージに押し込む。
ボディロック&テイクダウン、バックを制したジュニオールが臀部にヒザ蹴り、左の細かいパンチを顔面に打っていく。シングルにギロチンを合わせたジュニオール、ここでタイムアップとなり判定勝ちを手にした。
「彼の優れたグラップラーだから、こういう試合になるとは思っていた。3Rは組んで固めて、パンチを入れたかった。ハッピーだよ」とジュニオールは語った。