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【RFC35】清水俊一と対戦するキム・スーチョル「ファイターとしての年輪を感じさせられます」

kim-soo-chul【写真】前髪がそそり立つようになったキム・スーチョル。試合は超アグレッシブだが、普段は低姿勢のまま。過去2戦ではマーカス・ブリメージ、ジュマビエク・トルスンという元UFCファイターを破っている (C)MMAPLANET

10日(土)に韓国ソウルのチャンチュン体育館で行われるROAD FC 35。同大会で急遽、清水俊一と戦うことになった韓国MMA界を代表する実力者キム・スーチョル。

当初の予定ではキム・ミンウとバンタム級王座を賭けて戦う予定が、元UFCファイターのスコット・ヨルゲンセン戦を経て清水戦に落ち着いた。

度重なる対戦相手の変更に対し、また前王者イ・ユンジュンの病気&タイトル返上について、キム・スーチョルはどのような気持ちでいたのか。

昨日お伝えしたクォン・アソルのインタビューとはあまりにも対照的な好漢キム・スーチョルの言葉をお届けしたい。


──まず、10日のキム・スーチョル選手の予定として、最初はキム・ミンウとバンタム級王座決定戦で戦うことが決まりました。まず前王者イ・ユンジュンの病気、そしてベルト返上について、どのような気持ちになったかを教えてください。

「とにかく驚きました。日々練習しながら苦労もたくさんされていたので……。『これからまた練習できるようになるのか?』と本当に心配しました。そして学校の先輩であり、本当の兄のように慕っていたので悲しかったです。あと『いつか自分にもこういう事が起こるのかな?』とも正直感じました」

──イ・ユンジュン選手とは直接話は?

「はい、病気についてのことも話しましたし、体の管理についてもアドバイスを貰いました」

──彼が返上したことで、これまで王座より強い外国人選手と戦うという路線にあったスーチョル選手にベルトを賭けて戦う機会が予想以上に早く巡ってきました。ロードFCバンタム級のベルトとはスーチョル選手によってどのような意味合を持つモノですか。

「まず『ベルトをチームフォースへ持ってこないといけないな』という考えが思い浮かびます。そして、ユンジュン先輩が返上したベルトをまたウォンジュ(※イ・ユンジュンもウォンジュ出身)に持って帰らなければなりません。ロードFCのチャンピオンになれば世界的にももっとファイターとして認められると思いますし、世界最強への道への機会、といったところですね」

──ただし、王座を賭けて対戦予定だったキム・ミンウ選手が負傷もあり10日は戦えないということになりました。

「理解しています。しっかり治療を受けた上で、お互いベストの状態で戦いたいです」

──続いて元UFCファイターのスコット・ヨルゲンセンと戦うことが決まったにも関わらず、彼も負傷欠場に。

「さすがに泣きそうになりました。でも怪我だから仕方がないとも思いましたけど、それでも誰でも良いから試合がしたいと言いました」

──その後、ロードFCでは北米の元UFCファイターとの交渉に移りましたが、時間が短いということもあり、対戦にこぎつけることができませんでした。この間、どのような相手と戦いたいとスーチョル自身は思っていましたか。

「戦いたい相手を考える余裕も無かったです。とにかくどのような相手でも戦いたい気持ちが強かったです」

──最終的には清水俊一選手が相手になりました。

「清水選手には独特なグラウンド技術があるように思います。とにかくグラウンドの部分を注意しなければいけません。清水選手がしたいこと、作りたい展開を潰していく必要があります。

清水選手の試合からは積んできた経験、ファイターとしての年輪のようなものを感じさせられます」

──最近のスーチョルの充実ぶりと清水選手の戦績からすると、かなり有利だという声が多いです。

「急遽決まったこともあって、清水選手がアンダードッグという言葉も出てくるのだと思います。特に清水選手が成長期の選手でもないですし。だからといって軽く捉えてはいけない相手です。勝てる自信があるから自分との勝負を受け入れたのですから。

また日本の選手は潜在的なエネルギーを持っているので警戒しています。そこも踏まええて、試合ではいつも通りフィニッシュを狙いに行きます。それは試合で絶対に見せます。そして来年はチャンピオンになり、チームの皆と共に健康に過ごして、その次の年には結婚が出来るよう頑張ります」

──結婚の決意までできていると(笑)。では、最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「日本に自分のファンがいるか分かりませんが、自分を見てくれているファンの方が『この選手は変わらず強いな』ではなく『まだまだ成長しているな。どの選手とやっても良い勝負ができるな』と思われる選手になれるよう頑張ります。ありがとうございました」

■ROAD FC35対戦カード

<ウェルター級チャリティーマッチ/5分2R>
キム・ボソン(韓国)
武士正(日本)

<ROAD FCライト級選手権試合/5分3R>
[王者] クォン・アソル(韓国)
[挑戦者] 佐々木信治(日本)

<ROAD FC無差別級選手権試合/5分3R>
[王者] マイティー・モー(米国)
[挑戦者] カルロス・トヨタ(ブラジル)

<ROAD FCミドル級選手権試合/5分3R>
[王者] チャ・ジョンファン(韓国)
[挑戦者] RYO(日本)

<バンタム級/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
清水俊一(日本)

<ライト級/5分3R>
イ・スンヨン(韓国)
ブルーノ・ミランダ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
パク・ウォンシク(韓国)
ムングオスズ・ナンディンエルデン

<ウェルター級/5分3R>
イ・ウンス
クエルバンジアン・トゥロシバク

■ Young Guns31対戦カード
<フェザー級/5分2R>
パク・ヒョングン(韓国)
キム・ヒョンス(韓国)

<ライト級/5分2R>
キム・ギョンピョ(韓国)
パク・デソン(韓国)

<フェザー級/5分2R>
キム・セヨン(韓国)
イ・チャンジュ(韓国)

<フェザー級/5分2R>
イ・ジョンヨン(韓国)
キム・ホジュン(韓国)

<フライ級/5分2R>
カン・ヨンス(韓国)
ワン・デユ(中国)

<ライト級/5分2R>
玉木壽成(日本)
キム・ギュヒョン(韓国)

<フライ級/5分2R>
キム・ウジェ(韓国)
コ・ドンヒョク(韓国)

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