【PXC55】エンドレス・クリンチ戦を制したトレヴィン・ジョーンズ、バンタム級のベルトを手に涙
<PXCバンタム級暫定王座決定戦/5分5R>
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)
Def.2-1
カイル・アグォン(グアム)
本計量は1.5ポンドオーバーだったものの再計量でクリアしたジョーンズに対し、アグォオンがジャブを伸ばして組んでいく。左腕を差して押し込むアグォン、ジョーンズが押し返しケージ中央で組み合いが続く。アグォンが再び金網にジョーンズを押し込むと、アンクルピックで重心が浮かせてボディロックにスイッチ、テイクダウンに抵抗する。ジョーンズはマットに背中をつかされると必死に手首を掴んで防御に徹する。
細かい左のエルボーを入れるアグォンは、フルガードに戻されると一旦立ち上がってパンチを落とす。立ちあがることができないジョーンズは初回を失った。
2R、右ジャブから左ストレートで前に出たジョーンズ。アグォンはケージ際を回って離れると、右ローを入れる。続いて右ミドルを狙ったアグォンが飛び込んで右を放ったところで、ジョーンズが組みつく。体を入れ替えたアグォンは、初回同様ケージにジョーンズを押し込み、ここはシングルで攻めていう。ジョーンズは腹をつきだしてスプロールすると、左腕を差して防御、レフェリーがブレイクを命じる。ジョーンズは左ストレートで前に出るが、ここもクリンチに持ち込まれる。
これまでとは逆に先にシングルを仕掛けたジョーンズだったが、最後の最後にアウトサイドトリップでテイクダウンを許してしまった。
3R、蹴りを見せる両者。右フックから組んでアグォンだが、ジョーンズが体を入れ替える。腿にヒザを入れるジョーンズに対し、アグオンは正面を向き左腕を差し返す。再びアグォンがジョーンズをケージに押し込もうとするが、ジョーンズが押し込返して、相撲あるいはグレコローマンのような攻防が続く。と、ジョーンズが右エルボーを見せ、アグォンの小手投げを潰しスクランブルのなかで右のパンチを2つ打ち込む。
ブレイク後、まっすぐ飛び込んだアグォンがダブルからシングルへ。ジョーンズのシングルを潰したアグォンがここも尻餅を最後につかせたがものの、このラウンドはジョーンズが取ったか。
4R、アグォンの左オーバーフックから即クリンチの攻防になり、攻めるアグォン、守るジョーンズ。ここでボディロックからアグォンが大きくリフトしてテイクダウンを決める。アグオンはワキ差しパスを狙うも、ジョーンズが左腕を差して立ち上がる。バックに回れなかったアグォンは疲労感が顔に出ている。ここではジョーンズが押し込むクリンチの展開が続く。ヒザ、ヒジを織り交ぜて押し込むジョーンズ。最後にアグォンが離れたが、即ラウンド終了となった。
最終回、勢いのある左ローをジョーンズが走らせ、即アグォンがダブルへ。ジョーンズのスイッチはまたも切られ、アグォンの小手投げも潰される。ジョーンズがアグォンをケージに押し込み、アグォンが体を入れ替える。どうしてもスイッチを耐えられるジョーンズは、乗り過ぎてしまいアグォンに抱えられる。
ジョーンズは横三角絞めを狙ったが、アグオンが振り落してスクランブルに。金網を背負ったアグオンが体を入れ替えた首相撲からヒザを見せる。ポジションを2度、3度と入れ替える両者。ジョーンズはダーティボクシング、アグォンが離れると試合はタイムアップに。徹底してケージ際でのテイクダウン合戦を挑んだ両者、結果はスプリットでジョーンズに凱歌が挙がった。
歓喜のジョーンズは、チームメイトに肩車をされた状態でベルトを手にし涙した。