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【RFC34】イェン・シャオナンと対戦、藤野恵実<02>「彼女より積み上げてきたモノはあるつもり」

fujino-vv-mei【写真】盟友VV.meiと打撃から組みというマスを行う藤野。ONEとROAD、アジアで戦う2人だ (C)MMAPLANET

19日(土・現地時間)に中国は河北省(ホーベイ)の石家庄(シーチャーチュワン)、河北体育館で開催されるRoad FC34でイェン・シャオナンと対戦する藤野恵実インタビュー後編。

未だ未知の部分が多い中国MMA界。そのなかでROAD FC中国女子MMAのエース的存在であるイェン・シャオナンと戦う藤野は、オフがないだけ格闘技と今も向き合っている。アジアでは日本は負けない──という藤野の言葉は彼女だからこそ言い放てる台詞だった。

<藤野恵実インタビューPart.01はコチラから>


──イェン・シャオナンの特長はやはり散打特有のサイドキックだと思います。そして、あのようなサイドキックの持ち主は練習相手にも見当たらないのが現実問題ではないでしょうか。

「こないだのチャン・イリも同じような蹴りを使っていたので。打撃に関しては、確かに当ててはいるんですけど相手が倒れない。あれだけ真正面からしっかりと当てているのに、倒れないのはパンチ力がないのかなって思います。

油断は全然しないですし、KO率も76パーセントだとかっていうので。ただし、私も強い相手とはいくらでもやってきましたから」

──ジェシカ・アギラーではないと?

「ジェシカ・アギラーもそうですし、日本でも魅津希選手、浜崎(朱加)選手という強い選手と戦ってきているので。8月に戦ったチャン・イリも強かったですし。そう考えると、強い相手とはやってきているので。

ただし、彼女はMMAの試合数が少ない分ノビシロは残っているかもしれないですし、過小評価は絶対していないです。だから、いつも同じ練習をするのは自分に必要な練習をするということなんです。あくまでもMMAを戦うので。別にどこを突出させるということは考えていないです。

彼女は『打撃が上』のようなことを言っているけど、MMAの試合なので。だから打撃もやるし、組んでもやるし、寝てもやります。グラップリングができるのもMMAファイターだから当然だと思います。逆にできないのであれば、何でMMAを戦っているの?ってなっちゃいますね」

──中国で中国側のエースと戦うというのは、この先を考えると負けられない試合です。

「ロードFCがベルトを創ってくれるのなら、ベルトを巻きたいです。形として結果が欲しい。DEEP JEWLESでは魅津希選手がベルトを持っているままで、また同じ選手と戦うのもどうななろうっていう気持ちと、前に負けている相手に勝たないと意味がないという気持ち、どちらもあります」

──その魅津希選手はインヴィクタFCからUFCを狙うことも十分に考えられます。そして藤野選手は常に対戦相手探しという状況が続いていますが、それでも高いモチベーションを保っています。

「格闘技が好きなので。格闘技がなければ、ただのダメな人間なんで(苦笑)」

──ハハハ。ロードFCでは佐々木信治選手が、恵夫人の内助の功もあり結果を残しています。藤野選手も津田勝憲さんと結婚されて、やはり格闘家だから分かってもらえるという部分はありますか。津田さんはかなり厳しそうではありますが……。

「週に1度はコーチとして、練習を見てもらっています。それにミットも持ってもらっていますし。意見の食い違いが普段の生活のなかであっても、全てを格闘技に結びつけるので逃げ道がないです(苦笑)。何かあると『だから、そういう面が試合に出るんだよ』とか……。

ただ、技術の確認をしたい時にいつでも対応してもらえるのは有り難いです(笑)。一つ言えるのは運動神経も良くないしセンスもないのに続けられているのは、津田のお陰だとは思っています。それは間違いなく。私の特性を見抜いてくれて、何が必要かを導いてくれたので。今の自分のスタイルになれたのも津田が見てくれたからだと思うので、そこは感謝しています」

──それでオフ・オフがあれば最高ですか(笑)。

「でもオフがないですから。格闘技から頭が離れることないので。私もKO特集の動画をずっと見せられています(笑)」

──プロデビューから12年、今もそこまで格闘技に染まっている人生を送っているのですね。

「長くやっているから偉いということはないですけど、彼女より積み上げてきたモノはあるつもりです。空間に鼻が慣れるまでエビができない、シャワーがないのが当たり前という状況で、コレを続けてきたわけですから」

──では試合に向けて、意気込みをお願いします。

「向こうのホームなので、判定で勝てる気はしていないです。説得力ある一本を取らないと話にならない。8月にカットして負けていて偉そうなことは言えないのですが、日本の方が中国より強いです。北米では厳しくても、アジアでは日本はまだ負けないという部分を見せたいです」

■Road FC34対戦カード

<ROAD FCフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] チェ・ムギョム(韓国)
[挑戦者] ムラット・カズガン(トルコ)

<ヘビー級/5分3R>
アオルコロ(中国)
川口雄介(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
イェン・シャオナン(中国)
藤野恵実(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ソン・ケナン(中国)
エルヌール・アガエフ(ロシア)

<ヘビー級/5分2R>
ホウ・ツェンリン(中国)
シム・ゴンオ(韓国)

<100キロ契約/5分2R>
チャン・ジャンジュン(中国)
キム・デソン(韓国)

<フライ級挑戦者決定戦/5分3R>
アラテン・ヘイリ(中国)
チョ・ナムジン(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
ドン・シン(中国)
ラ・インジェ(韓国)

■Young Guns 30

<フライ級/5分2R>
マ・ハオビン(中国)
キム・ヒョリョン(韓国)

<フェザー級/5分2R>
アラテン・ブリジド(中国)
ホン・ジョンギ(韓国)

<ライト級T中国トライアル1回戦/5分2R>
ホドリゴ・カポラル(ブラジル)
アマルチュシン・フーヘンフウ(モンゴル)

<ライト級T中国トライアル1回戦/5分2R>
ジュサンビエク・ハビティ(中国)
タオ・シュオユ(中国)

<ライト級T中国トライアル1回戦/5分2R>
ユ・チャンヅァオ(中国)
ファン・ツェンユー(中国)

<ライト級T中国トライアル1回戦/5分2R>
ノルティビエク・ムス(中国)
シャン・リアンユー(中国)

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