【RFC34】シーチャーチュワンでイェン・シャオナンと対戦、藤野恵実「寝技になったら凄く穴があります」
【写真】取材は所属する和術慧舟會GODSでVV.meiとの練習前に行われた (C)MMAPLANET
19日(土・現地時間)に中国は河北省(ホーベイ)の石家庄(シーチャーチュワン)、河北体育館で開催されるRoad FC34でイェン・シャオナンと対戦する藤野恵実。
プロ生活12年、世界と戦ってきた藤野にとってMMA熱が上がる中国でROAD FC中国女子MMAのエース的存在であるイェン・シャオナン戦の意義とは。彼女の言葉からは、盛り上がるMMAを戦ってきたわけでない、意地と誇りが感じられた。
──イェン・シャオナン戦まで2週間を切りました(※取材は11月8日)。試合に向けて、どのような練習をしていますか。
「試合前も普段も練習は変わりないので、試合用の練習というのはしていないんですよ。だから、普段通りにHEARTS、AACC、GODSなんかで練習しています。HEARTSは必ず行っていますが、あとは色々で行ったり行かなかったりですね」
──HEARTSのプロ練習は昼過ぎで、藤野選手は昼間は仕事をされていますよね?
「HERTSは土曜日にもプロ練習をやっているんです。日曜日の方は練習会のような形でやっていて、キックボクサーや女子選手、本当に色んなジムから選手が集まってきます」
──HERTS練は土曜日にもやっているのですね。てっきり火曜日と木曜日の昼の2回だと思っていました。
「あっ、それはガチプロ練ですね。大沢(ケンジ※HERTS代表)に行きたいってお願いしたら、『火・木はレベルが違いすぎるから無理だけど、土曜日だったら大丈夫』と言ってもらったんです」
──では藤野選手が金原正徳選手や北岡悟選手、水垣偉弥選手、上迫博仁選手とスパーをするわけではないと。
「一度、間違って平日に行ったら金原さんと瀧澤(謙太)君しかいなくて(笑)。帰ろうかなって思ったことがありました。土曜日はHERTS所属の軽い階級の選手中心のプロ練習で、日曜日は厳密にいうとHEARTSの選手が主宰でやっている練習会です。
女子では藤森(祥子)さん、黒部(三奈)さん、HERTSの女子の子、富松(恵美)とか来ていますね。女子は働いている子がほとんどだから、日曜日の方が集まりやすいんでしょうね」
──ところで同じロードFCでも、中国大会は韓国大会と違っていろいろと大変そうですが。
「ラウンド数が変わったり(笑)。それでも韓国の時は木曜日……計量の前の日に現地入りなのですが、場所が北京から車で4時間とかなので、スタッフが計量前日にこの移動距離があると選手がコンディションを創れないって気にしてくれていたんです。
私もさすがに北京まで4時間、そこから車で4時間でその日の夜から水抜きは厳しいので、1日早く入りたいとお願いしたら、それが通って助かりました」
──河北省の石家庄(シーチャーチュワン)と言われても、全く想像もつかないのですが、それでも記者会見で一度、現地を訪れているのは良かったですね。
「あの記者会見のスケジュールも急なオファーだったので、仕事が休めなくて1日だけ休みを取るような形にしてもったんです。だから0泊3日的な強行スケジュールになって(笑)」
──4時間のドライブも、どんな道か怖いですね。
「道は普通に高速道路でした(笑)。そこはさすがに快適で車のなかでは眠ることはできました。街も大きくて栄えていましたよ。でも、夜について水抜きっていうのは無理です。
ああいう会見があるのも、中国でロードFCが盛り上がっているという感じはします」
──いやらしい話ですが、仕事を休んで中国まで会見に行く。その奉仕料は支給されるのですか。
「ギャラですよね? ギャラは出ました。現地では食事も全て連れて行ってもらえますし、全く自分のお金を使うことはなかったです」
──なら良かったです。
「中国大会は記者会見に出席するのは必須のようです。だから日本と韓国、中国人選手は全員が集まっていました」
──凄い規模になっているのですね。ではイェン・シャオナン選手と実際に顔を合わせてみていかがでしたか。
「これまでもロードの会場で会ったこともあったし、前からやるっていう話も上がっていたので。中国で会ったからといって特別何も思わないです」
──なるほど。ではファイターとして、どのような印象を持っていますか。
「トータルファイターじゃないですよね。寝技になったら凄く穴があります。寝技は嫌がるでしょうね」
■Road FC34対戦カード
<ROAD FCフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] チェ・ムギョム(韓国)
[挑戦者] ムラット・カズガン(トルコ)
<ヘビー級/5分3R>
アオルコロ(中国)
川口雄介(日本)
<女子ストロー級/5分3R>
イェン・シャオナン(中国)
藤野恵実(日本)
<ウェルター級/5分3R>
ソン・ケナン(中国)
エルヌール・アガエフ(ロシア)
<ヘビー級/5分2R>
ホウ・ツェンリン(中国)
シム・ゴンオ(韓国)
<100キロ契約/5分2R>
チャン・ジャンジュン(中国)
キム・デソン(韓国)
<フライ級挑戦者決定戦/5分3R>
アラテン・ヘイリ(中国)
チョ・ナムジン(韓国)
<ウェルター級/5分3R>
ドン・シン(中国)
ラ・インジェ(韓国)
■Young Guns 30
<フライ級/5分2R>
マ・ハオビン(中国)
キム・ヒョリョン(韓国)
<フェザー級/5分2R>
アラテン・ブリジド(中国)
ホン・ジョンギ(韓国)
<ライト級T中国トライアル1回戦/5分2R>
ホドリゴ・カポラル(ブラジル)
アマルチュシン・フーヘンフウ(モンゴル)
<ライト級T中国トライアル1回戦/5分2R>
ジュサンビエク・ハビティ(中国)
タオ・シュオユ(中国)
<ライト級T中国トライアル1回戦/5分2R>
ユ・チャンヅァオ(中国)
ファン・ツェンユー(中国)
<ライト級T中国トライアル1回戦/5分2R>
ノルティビエク・ムス(中国)
シャン・リアンユー(中国)