【Pancrase282】ビクター・ヘンリー、最終回の猛攻及ばすスプリットでハファエル・シウバに敗れる
<バンタム級王座 次期挑戦者決定戦/5分3R>
ハファエル・シウバ(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ビクター・ヘンリー(米国)
まずはヘンリーが右ロー、シウバが右ハイを返す。右ミドルハイからダブルレッグを仕掛けたシウバがスタンドでバックに回る。このまま寝技に持ち込もうと前方に2度シウバが崩すも、ヘンリーが胸を合わせる。ダブルを狙ったシウバをギロチンに抱えようとするヘンリーは、そのままワキを差して体を入れ替えると、小外掛けでテイクダウンに成功する。シウバは即起き上がりながらダブルで組み付く。
ハイクロッチにも左腕を差し返したヘンリーが懸命にディフェンス。頭が上がったシウバにヒザ蹴り、ニンジャチョークを狙う。それでもシウバはボディロックから力でテイクダウンへ。背中を預けながら立ち上がったヘンリーは胸を合わせて小内刈りでテイクダウンを奪い返したが、初回は2票を失った。
2R、互いに左ジャブを放ち、シウバは左フック。パンチを見せてから組み付くタイミングが抜群のシウバはアンクルピックへ。キムラで耐えるヘンリーをひっくり返し、そのクラッチを逆利用して腕十字へ。これは極まらず、腕を抜いたヘンリーがトップを奪取するが、下になったシウバの蹴り上げを2発受けて、ガードの中に収まる。左右のエルボーを被弾したシウバは一旦フックガードを取り、再びクローズドガードに戻し立ち上がることはできない。
ヘンリーはボディにパンチを続けるも、アップキックを警戒してヒザを浮かせることはない。残り100秒で上体を起こしたヘンリーにシウバがダブルを仕掛けてスタンドに戻る。組のなかでエルボーを入れたヘンリーだったが、離れるとダブルレッグからバックを譲りワンフック、スタンドで両足をフックされたヘンリーはケージ際に移動。シウバは自ら着地して、ダブルレッグへ。これを切ったヘンリーがトップからパウンド、シウバが三角を狙ったところで2Rが終了し、ヘンリーを1人が支持し、2人がシウバをピックした。
最終回、打撃の交換からテイクダウンを狙ったシウバはそのまま引き込んでヒールフックへ。足を畳んでヒザを自由にしたヘンリーがパンチを狙う。再びヒールをセットアップしていくシウバの上体を抑えたヘンリーがエルボーを落とす。マウントに移行したヘンリーが左右のエルボーを入れて、雄叫びを挙げる。
足を戻したシウバだが、初回のような勢いはない。懸命にガードを取ってクローズドで固める青息吐息のシウバはバタフライガードも、スイープ狙いというよりもデッドロック狙いに映る。残り2分、逆転に一本が必要なヘンリーは3度目のヒール狙いを潰してマウントからパンチを連打する。
亀でディフェンスに徹するシウバはホレッタからヒールという小技を披露。ガードで耐える一方のシウバ。ヘンリーはフィニッシュこそできなくても、10-8になり得る猛攻を見せて試合終了へ。結果、スプリットでシウバが勝利。最終ラウンドを9-10で逃げ切ったようだ。