【UFN98】伝わり辛いタフファイトで、ダリューシュがマゴメドフに組み勝つ
<ライト級/5分3R>
ベニール・ダリューシュ(米国/9位)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ラシッド・マゴメドフ(ロシア/15位)
いきなり左ミドルを入れたダリューシュ。マゴメドフは右前蹴りを返す。ダリューシュの左ハイをバックステップでかわしたマゴメドフは自らのローでバランスを崩す。すぐに起き上がったマゴメドフに対して、ダリューシュは接近戦で首相撲に捉えてヒザ蹴りを突き刺す。そのまま右を差してテイクダウンを狙うダリューシュだが、大内をかわされ逆に舌になる。
すぐに立ち上がり胸を合わせたダリューシュは、マゴメドフのヒザ蹴りを急所に受けて試合が中断する。再開後、ダリューシュは左ミドルハイから距離を詰めて右ジャブ、左ローを入れる。マゴメドフは右ストレートを打ち返す。引き続き左の蹴りからパンチにつなげるダリューシュがケージ際でプレッシャーを与える。手数が少ないマゴメドフは左ミドルを被弾して組みにいくも、ここで首相撲からヒザ蹴りをボディに食らう。アッパーを返すマゴメドフは初回終了間際にケージにダリューシュを押し込むと、小外掛けでテイクダウンに成功した。
2R、左フックを被弾して体が揺れたマゴメドフは、左に左ストレートを返す。距離を取り直したダリューシュが左ロー、マゴメドフは右ミドルを蹴っていく。距離が近付くとダリューシャはやはり首相撲からヒザを突き上げ、マゴメドフがアッパーを返す。アッパー×ヒザ蹴りで削られるのはどちらか。ケージ際で腕の差し合いを制したダリューシュが両差しからテイクダウンへ。ケージを背にして耐えたマゴメドフが左腕を切る。
そのまま右を差し返したマゴメドフだが、ダリューシュがケージ際を離れる。直後に首相撲からヒザ蹴り、エルボーを打ち込んでマゴメドフを押し込むダリューシュ。最後にマゴメドフが体を入れ替えたところでラウンド終了となった。
最終回、ミドルを蹴り合った両者。蹴り勝ったのはマゴメドフの右ミドルか。続いて右フックをヒットさせたマゴメドフに対し、ダリューシュが首相撲の形へ。左を差し返したマゴメドフ。首相撲、レスリングと内側の取り合いが続き、マゴメドフが離れる。ダリューシュはここでも首相撲からボディをヒザに突き刺してケージに押し込んでいく。マゴメドフが差し返してくると、その方向の脇を差すダリューシュが小外掛けを狙う。
これを潰したマゴメドフをダリューシュはケージに押し込むも、レフェリーがブレイク。ケージ中央で右ミドルから右フックを当てたマゴメドフに対し、ダリューシュはやはり首相撲&左ワキを差すという攻防を選択する。押し返して離れたマゴメドフは残り20秒で右ミドル。蹴りがなくなったダリューシュが思い切りフックを振るうと、ダリューシュは最後も首相撲の態勢に入り、ブーイングを聞きながら試合終了を迎えた。
結果、3‐0の判定勝ちを手にしたダリューシュは「メキシコの皆はここに住んでいるかどういう気持ちか分からないけど、高地に備えて本当にハードなトレーニングをしてきたんだ。ダゲスタン人は表情が石のように変わらない」とインタビューで応えた。