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【Grand Slam BJJ】77キロ級、サトシが圧勝。85キロ級はノ・ヨンアンが大健闘もアルジェス、貫禄V

abu-dhabi-grand-slam【写真】北岡悟のようにジャンプすることはなかったが、手を広げた勝利を喜んだサトシ(C)MMAPLANET

23日(日)に埼玉県深谷市のビッグタートル深谷でUAE Jiu Jitsu Federation主催のAbu Dhabi Grand Slam Jiu-Jitsu World Tour TOKYOが行われた。優勝賞金2000ドル+1月のアブダビ大会へのチケット、各階級総額4000ドルが掛かった黒帯アダルトのトーナメント。ここではホベルト・サトシ、そして今年のムンジアル・ミドル級準優勝ガブリエル・アルジェスが制した中量級=77キロと85キロの模様をお届けしたい。


77kg-01<77キロ級決勝/6分1R>
ホベルト・サトシ(ブラジル)
Def.3分39秒by アナコンダチョーク
ホブソン・タンノ(日本)

日本、中国、ポーランドと今や世界を股に掛けMMA活躍中のクレベル・コイケが出場した77キロ級は日系ブラジリアンの強豪が集う階級となった。

77kg-02そのクレベルは初戦で高本裕和と対戦し、シングルレッグからバック奪取&テイクダウンと、さらに起き上がりつつダブルレッグとレスリング力がついたことを示す戦い振りを見せる。その後、2Pを献上したものの4-2で初戦を突破した。

77kg-03クレベルにストップをかけたのが、ホブソン・タンノ。オモプラッタなどで攻め込み4-0としたホブソンは、クレベルの足関節を凌ぎきってそのまま勝利し決勝戦進出を決めた。

77kg-04もう一方の山はホベルト・サトシがアンデルソン・タカハシと対戦し、早々にスイープを決めるとデラヒーバガードを捌いてバックを伺う。

しっかりと両足をフックしたサトシは、送り襟絞めでタップを奪った。3位決定戦ではクレベルがアンデルソンとのシーソーゲームを6-4で制して、賞金500ドルを獲得している。

迎えた決勝戦、ダブルガードから起き上がったサトシが1アドバンをまずはゲットする。ここからパスガード狙い&バック奪取を仕掛けるサトシに対し、粘るホブソン。結果、1分を待たずしてサトシがパスを決めて3ポイントを先取。

その後もガードに戻されてもパスを重ねたサトシが、最後はホブソンが潜ってシングルに出ようとしたところで3分39秒、アナコンダチョークでタップを奪い優勝を決めた。

85kg-01<85キロ級決勝/6分1R>
ガブリエル・アルジェス(ブラジル)
Def.4-0
ファイサル・アル・ケトビ(UAE)

85kg-024月のワールド・プロでサトシに勝利し、6月のムンジアルでは昨年の世界王者クラウジオ・カラザンスをヒザ十字で破り、決勝は同門のオタービオ・ソウザにクローズアウトで優勝を譲ったガブリエル・アンジェスが、初戦で韓国MMA界黎明期にスプリットMCなどで活躍したノ・ヨンアンにまさかの大苦戦を強いられる。

85kg-03ディープハーフからパンチを引っ張りスイープを狙ったノ・ヨンアンの体を引きずり起こすようにトップをキープしたアルジェス。このままノ・ヨンアンはシッティングで左足にしがみつくような態勢を続ける。

85kg-04ここで左足を取られた状態でアルジェスは強引にアームロックを仕掛けると、ノ・ヨンアンが祖の動きに合わせて頭を押し込み尻餅をつかせる。そして、アルジェスがアームロックを切らざるを得なくなり、ノ・ヨンアンが何とスイープを完成させ、2-0(※A1-1)で試合をリードする。

85kg-06残り1分50秒、アルジェスはスイープを取り返して同点と。ノ・ヨンアンはここで50/50ガードを取る。残り時間は1分を切っており、尻餅をつかせてアドバンでも大金星が転がり込んでくる。

85kg-07潜って、またもパンツを掴んでスイープに掛かったノ・ヨンアンに対し、アルジェスは腰を潰して、体を反転しガードを潰すや、逆にパンツを取ってバックへ回り込む。

両足をフックすることはできなかったが、最後にアドバンを取って2-2、A2-1で辛くも決勝進出を決めた。

決勝でファイサル・アル・ケトビと対戦したアルジェスは、守りに徹する相手にも6分間というペースを体で覚え込んでいるように、順調に加点。最後の最後50/50ガードから、バック奪取に成功。腕十字こそ極めきることはできなかったものの4‐0で貫録の勝利。85キロ級を制した。

■リザルト

【77キロ級】
優勝 ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ/ブラジル)
準優勝 ホブソン・タンノ(Infight Japan/日本)
3位 クレベル・コイケ(ボンサイ/ブラジル)

【85キロ級】
優勝 ガブリエル・アルジェス(グレイシーバッハBH/ブラジル)
準優勝 ファイサル・アル・ケトビ(UAE Jiu-JitsuTeam/UAE)
3位 ノ・ヨンアン(Jiu-Jitsu Lab/韓国)

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