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【UFC FOX09】プレリミ要注目はカスティーリョ×バルボーサ

2013.12.11

Castillo vs Barboza

【写真】レスラー+打撃のカスティーリョと、ピュア・ストライカー=バルボーサのステップ。両者の対戦はプレリミ一番の注目カードといえる(C)GONGKAKUTOGI & MMAPLANET

14日(土・現地時間)にカリフォルニア州サクラメントのスリープトレイン・アリーナで開催されるUFC on FOX09「Johnson vs Benavidez 2」。アンソニー・ペティス×ジョシュ・トムソンの延期により、UFC世界フライ級選手権試合デメトリウス・ジョンソン×ジョゼフ・ベナビデス戦が組まれた同大会には、ベナビデスと同じ地元チーム・アルファメール所属選手の出場が目立っている。

セミでマイケル・マクドナルドと戦うユライア・フェイバー、その前の試合でニック・レンツと対戦するチャド・メンデス。バンタム級とフェザー級のランカー対決に挑む彼らは、世界挑戦のベナビデスと合せてチーム・アルファメール3強といえる存在だ。そんなサクラメントのスリートップ以外でダニー・カスティーリョが、エジソン・バルボーサというタフなマッチアップに臨むことになっている。1979年8月生まれのカスティーリョは、34歳でキャリア21戦を誇りベテランの域に入りつつあるファイターだ。プロデビューは26歳と現在の潮流を考えると決して早くない。そして成長著しいアルファメールでも決して目立った存在ではなかった。

ただし、その実力は侮ることはできない。レスリング・ベースのファイトでキャリア5連勝を果たすと、WECに出場を決め、UFC移籍を経て実に5年以上もメジャーシーンで戦い続けていることになる。WEC時代にタイトルに絡んだことはなかったが、2011年に契約がUFCに移管されるや、この時にオクタゴンで見られたライト級の厳しいサバイバルウォーを3勝1敗で乗り切り、ハードワーカー振りが評価された。

過去2試合、ポール・サスというサブミッション・ファイター、ティム・ミーンズというフィジカル系を判定で下し、今回のバルボーサというライト級随一のストライカーと戦うこととなったカスティーリョ。バルボーサはガードも、重心も高い完全キックボクシングスタイルでUFCデビュー以来、4連勝を成し遂げていたムエタイファイター。オクタゴン5戦目でジェイミー・ヴァーナーに痛いTKO負けを喫したて以降、ルカス・マルチンズとハファエル・オリヴェイラという同朋を打撃で下してきた。特にオリヴェイラ戦ではローキックでKOに追い込むという、MMAでは非常に珍しいフィニッシュを見せている。

元来、MMAでは腰の入ったパワー溢れるローキックはキャッチされテイクダウンを奪われるという諸刃の剣として捉えられる向きもあった。実際、ヴァーナーにはテイクダウン+ボクシングで敗れている。そんなバルボーサは、腰の入らないテイクダウンのためのローをフランキー・エドガーと編み出したマーク・ヘンリーを師事。ヘンリーはそこで倒せるローというエドガーとは正反対のコンセプトをバルボーサと共にMMAに持ち込んだ。そんな新バルボーサ・スタイルと、ドゥエイン・ラドウィック合流後にレスラーとしての打撃の質が格段に上がったチーム・アルファメール勢のカスティーリョの対戦は、両者のステップとジャブ、そして蹴り技に要注目のカードといえる。

■ UFC on FOX 09「Johnson vs Benavidez2」対戦カード

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]デメトリウス・ジョンソン(米国)
[挑戦者]ジョセフ・ベナビデス(米国/1位)

<バンタム級/5分3R>
ユライア・フェイバー(米国/2位)
マイケル・マクドナルド(米国/3位)

<フェザー級/5分3R>
チャド・メンデス(米国/1位)
ニック・レンツ(米国/8位)

<ライト級/5分3R>
ジョー・ローゾン(米国)
マック・ダンジグ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
コート・マクギー(米国)
ライアン・ラフレアー(米国)

<ライト級/5分3R>
エジソン・バルボーサ(ブラジル)
ダニー・カスティーリョ(米国)

<ライト級/5分3R>
ボビー・グリーン(米国)
パット・ヒーリー(米国)

<フライ級/5分3R>
スコット・ヨルゲンセン(米国)
ザック・マコウスキー(米国)

<ライト級/5分3R>
エイブル・トゥルージロ(米国)
ロジャー・ボウリング(米国)

<ライト級/5分3R>
サム・スタウト(カナダ)
コーディ・マッケンジー(米国)

<フライ級/5分3R>
ダレン・ウエノヤマ(米国)
アルプテキン・オズキリッチ(米国)

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