【Pancrase281】マフラ戦を控えた北岡悟 「明後日、勝てば何でも良い」
【写真】Hootersオレンジのライティングの下で (C)MMAPLANET
30日(金)に渋谷区のフーターズ渋谷店で、10月2日(日)に東京都江東区のディファ有明で開催されるPancrase281で、レオナルド・マフラと対戦する北岡悟の公開計量と共同インタビューが行われた。
若い女性客が食事をしながら、お喋りをする横に組まれたケージで打撃、組みを見せた北岡は明後日に控えたマフラ戦に関して、彼らしく──そして少し言葉多めに現状を語った。
──このような雰囲気のなかで公開計量、どのような気持ちでしたか。
「そんな……別に燥ぐでもなくもなく、普通に。長くやっていれば色々な経験をするなと。海外なんかじゃ、よくあるやつですよね」
──北岡選手がケージのなかで動いているのを、スマホを弄りながら、チラッと見て食べ物を摘まむ女性たちがケージの外にいる──凄く異様な空間に感じました。
「あぁ、ハイ。そういうこともあると。マスが大きくなれば、そうなるんで。まぁ、だからちょっと持ち上げたりしたんですけど(苦笑)」
──食事をしている側のケージにドライブして叩きつけたりするかと思っていました。
「受けの子が試合前の選手だったので。そうでなければやっていたと思います(笑)」
──そんななか現在の体調は?
「体調の方は整えてきたので、整うんじゃないかと思います。今現在が100パーセントでもしょうがないので。悪くはないと思います。絶好調とは思わないですけど、今の段階で。ここからさらに良くなると思うので」
──かなり顔もスッキリしていきましたが、減量の方はいかがですか。
「体重の方も余裕です。ほぼ毎日、銭湯かスーパー銭湯に入っているので。今日もこの後に行きます。普段入るのとほぼ同じメニューでやり、そこまで水分は摂って、その後摂らずに終わりです。それで1ポンド・オーバーなので70.75キロになっているはずです」
──今も汗が光るままですが、代謝もかなり上がっているようですね。
「ハイ。代謝はメチャクチャ良いですね。このお風呂のセットをやると、少なくとも2キロは落ちるので。体も慣れて代謝も良くなっていて、疲労も取れるので」
──改めてレオナルド・マフラの印象を教えて下さい。
「そうですね……あまり相手の印象を語るのは好きじゃないですけど……打撃の選手って簡単に言っちゃうと……、凄く簡単に言うとそうなっちゃうのかなって。まぁ、こういった競技なので……あらゆる局面がある競技なので、別にその印象で片づけるのは相手に失礼……というか、そんなに甘いものじゃないと思っています」
──では11カ月振りのケージの試合については。
「自分で作ったジムにケージがあるので、ケージがやりやすい。ケージの自分の方が強いと思いますが、改めて戦ってみないと分からないというのが正直なところです」
──マフラからは打撃と北岡選手のレスリングの勝負になって、自分の打撃が上回るという発言もありました。
「あぁ、読みました。だからさっきの自分の話じゃないですけど、そういった簡単なモノではないので。僕の格闘技は別にレスリングって一言で片づけるものじゃないと思っていますから。そんなんじゃないんじゃないかって。だから彼のことも打撃って言葉で片づけるのは……相手にも、自分がやってきたことにも失礼なんで、そんな風には思っていないです」
──MXでの中継の最初の試合になります。そのことについて何か思うところはありますか。
「ありますが……得意なこと言ってイイですか? 言いたくない」
──あのう……。
「だから言いたくないなって」
──では、どのような姿を見せたいと思っていますか。初めて北岡選手を見る視聴者もいるかと思いますので。
「僕がやってきたこと、今の僕が勝手に見つかるモノだと思っています。僕は今の僕を場内で見せるだけ。それを撮る人たちが流し伝えることだけだと思うので。それはその人たちの仕事だから。今の僕を場内で見せるだけです」
──ライト級王者が代わり、久米選手がチャンピオンになりました。
「今の気持ちを率直にいうと、どうでも良いですよ。今の僕にとっては。もちろんベルトは欲しい、パンクラスのベルトを巻きたくて続けている部分もあるので、そこを見ていないわけじゃない。
そういうこともさっきの話に通じてくるんですけど、明後日のことまでを考えてやってきた僕に対して……相手よりも僕に対して、そういうことを考えるのは失礼なので、ハイ。あとのことはあとで考えます」
──前回のDEEPでの試合は練習環境が変って初めての勝利でした。環境が変って良かったことはありますか。
「より格闘技の中に絶えずいる状況ですね。あとは意識が高かったり、技量のある人間が回りにいるので。そういった人がパンクラスイズムの練習に来てくれるので、自分の格闘技の密度が高くなっているような思いはあります。それが良いのかどうか分からないですけど。密度が高くても、重くなるのは良くないし。動けないとダメだから。まぁ、結局それも自分次第です。重かろうと、動けるように足を動かし続けるだけで。
分かりやすく言うと、僕が格闘技漬けで摩耗して弱くなったら意味がないという話です」
──ジム生がいると、ご自身のことだけ考えるわけにはいかなくなった状況だと思いますが。
「そうですね……状況は違います。でも、ジムを持つ前も僕は自分の関わる人たちのことを自分なりに思ってやってきたので、それが少し明確になってしまっただけだと思います。上手く自分で環境作って、戦うことだけに集中してきました。
ただ多くの人が仕事を持ちながらだったり、副業を持ちながらだったりして、やっていることだから。あんまり関係ないんじゃないかな。仕事を持っているヤツに試合で負けたこともあるし。勝てば強いし、負ければ弱いんですよ。
人としては強くなっていると思います、間違いなく。でも人として強くなりたいんじゃなくて、明後日の試合に勝ちたいだけなんで、僕は。それが結果的に強いと思われることにつながるので。明後日勝てば、何でも良い。
ジムの数字がマイナスでも、明後日勝てば良いんです、僕は。ちなみに今月は計算もしていません。終わってからします。だから家賃の振り込みもしていませんっ!!」
──またマフラのことなのですが、以前は後ろ足重心でそこから蹴りができるということを話していたことがあったのですが、他の映像を見るとかなり腰高の構えでも戦っている時もありました。その点については?
「あぁハイライト映像ですよね、ジョグアーニと戦った時のやつですよね。マニアックな話ですけど、試合によって印象が違うと感じました。ライト級で戦った3試合だけでも、3試合とも印象が違う部分があるので、練習環境が変ったというのもあるでしょうし。
思ったより若くて、キャリアも20戦やっていない選手ですよね。戦績からいって実力があることは間違いないですけど、まだまだ変わっていくのかなっていう──そういうのはあります」
■Pancrase281対戦カード
<ウェルター級KOPT/5分5R>
[王者]村山暁洋(日本)
[挑戦者]三浦広光(日本)
<ミドル級王座決定戦/5分5R>
ロッキー川村(日本)
新村優貴(日本)
<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
レオナルド・マフラ(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
マモル(日本)
ルイス・ベタオ・ノゲイラ(ブラジル)
<フライ級/3分3R>
川端康太(日本)
杉山廣平(日本)
<バンタム級/3分3R>
大橋悠一(日本)
工藤修久(日本)
<バンタム級/3分3R>
井関遼(日本)
上久保周哉(日本)
<フェザー級/3分3R>
太田裕稀(日本)
山本雄希(日本)
<フライ級/3分3R>
山本篤(日本)
翔兵(日本)
<フェザー級/5分3R>
ガイ・デルモ(米国)
ナザレノ・マレガリエ(アルゼンチン)
<ストロー級/5分3R>
潤鎮魂歌(日本)
ジャレッド・ブルックス(米国)
<フライ級/5分3R>
上田将竜(日本)
荻窪祐輔(日本)
<バンタム級/5分3R>
アラン・ヤマニハ(ブラジル)
清水俊一(日本)
<フェザー級/3分3R>
田村彰敏(日本)
MIKE(日本)
<ストロー級/3分3R>
江泉卓哉(日本)
小塚誠司(日本)
<バンタム級/3分3R>
原田惟紘(日本)
CORO(日本)
<フェザー級/3分3R>
木村一成(日本)
コンバ王子(日本)