【Pancrase280】パンクラス初陣で松田干城、曹に巧みなバック奪取を続け判定勝利
<フライ級/5分3R>
松田干城(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
曹竜也(日本)
前に出てきた曹に組み付いた松田だが、ヒザ蹴りが急所に入り試合が中断。再開後、松田が右ローを入れる。曹は左前蹴り、松田が右ミドルを蹴り、距離を詰めた曹に組んでバックへ。ケージを蹴ってきた曹とのスペースを一旦作り両足をフックした松田がRNCを狙う。胸を合わせて曹、スクランブルから離れると松田は右ローから右ハイ、曹は左を返す。間合いの図り合から、松田は右ハイ。曹は左ミドルを蹴り、右フックをヒットさせる。両脇を差して、松田をケージに押し込んだ曹だが、差し返して回した松田が離れる。曹は左ミドル、エルボーを振るいながら前に出るなど積極性を見せるも、初回は松田が3票を取った。
2R、曹の右ローに首相撲からヒザを2発入れた松田が離れて、右ロー。左フックも当てる松田に飛び込んだ曹がエルボー。左を伸ばし、ヒザ蹴りを続ける。スイッチを織り交ぜた松田は曹のダブルレッグをスプロール、がぶりからバックコントロールへ。前転から両足をフックも、またも曹が胸を合わせていく。スクランブルでバックを取った曹だが、今度は松田が胸を合わせてシングル、そのままバックに。さらに正面に回ってネルソンの曹に背中をつかせて、ロックが外れると一気にサイドに回り込む。動かして足をフックする松田だが、ここも胸を合わされバックマウントはキープできない。
それでもケージに曹を押し込みながら、エルボーを入れてバックに回ってテイクダウンと松田が曹を圧倒し始める。バックマウントに胸を合わせに行った曹に対し、松田は肩固めの仕掛けから背中に再び回って両足をフック。このラウンドも満票を手にした。
最終回、松田は右ローから右ミドル。曹も前に出るがプレッシャーを掛け続けるには至らず、飛びヒザから組みに行く。ダブルレッグも、後方へそのまま曹を送り、向きを変えたところでバックに回り込むなど、松田が巧みな動きを見せる。またもバックマウントを取られ、胸を合わせに行った曹がトップを取り切る。が0-度を超え、パス狙いの曹は逆に首を取られるも、頭を抜かれ亀から両足をフックされる。バックマウントにこだわらずバックコントロールを続けた松田だが、曹が右腕を差し上げてトップを取り返す。それもつかの間、正対して足を取りに行きバックに回った松田が、やや乗りすぎのバックから腕十字へ。これを切った曹が、トップからパンチを狙ったところでタイムアップに。
松田は母国2戦目、パンクラス初陣でフルマークの判定勝ちを手にした。