【Metamoris07】石井慧×マティシェンコ、ノーギ柔道×ノーブレイク・グレコ=攻防は時間切れ
<ノーギ/20分1R>
石井慧(日本)
Draw.
ウラジミール・マティシェンコ(ベラルーシ)
グレコローマンレスリング元ベラルーシ代表のマティシェンコと、石井のスタンド戦。石井は右手前の構でワキを締める。と、左手を釣手、右手を引き手で組むが、やはり手を掴み続けるのはノーギでは難しい。今度はマティシェンコが首を固める。大内狙いから体落としを仕掛けた石井、マティシェンコが場外に落ちて試合はマット中央で再開される。
頭を合わせる両者、予備知識がなく、寝技を期待しているとまるで期待外れの一戦だが、石井のノーギ柔道という見方をすれば、これ以上興味深い攻防もない。払い腰のしかけで前方にマティシェンコが崩れ亀に。右ヒザを肩に置き、左腕をとって亀返しを仕掛ける石井だが、マティシェンコの防御が頑強で真後ろに移動する。
右ワキの下に腕を通し、すぐくに抜いて襷掛け、さらにボディロックから崩しにかかる石井。石井の横崩し、ロールを耐えるマティシェンコ。マティシェンコは尻をついてスイッチ狙い、ついていく石井。レスリングでいえばパーテルポジションの状態が続き、ある意味ノーブレイク・レスリングという状況が続く。
ノーフックのチョークから、頭の方に回りハーフネルソン気味に崩そうとする。ロールを許さないマティシェンコだったが、ついにガードを取るとすぐに石井がパスを決めてサイドマウントで抑え込む。石井は上四方に回れず、横四方に戻った石井が左ワキをすくおうとするが、マティシェンコの脇は開かない。
そのまま試合はタイムアップを迎えた。「初めてのグラップリングマッチだった。マティシェンコに感謝している。キムラとノースサウスを狙ったけど、彼はグッドレスラーで首が強かった」と英語で話した石井、「もっと良い試合になると思った。サブミッションを狙うような試合にしたかった。バッドレスリングマッチになってしまったね。アナコンダとか狙ったけどできなかったな」とマティシェンコはコメントした。