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【Bellator156】ドゥドゥ・ダンタスの打撃に、マルコ・ロウロは手も足も出ず。王座交代

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
ドゥドゥ・ダンタス(ブラジル)
Def.3-0:50-43.50-44.50-45
マルコ・ロウロ(ブラジル)

左ジャブを伸ばすドゥドゥ、続いて左右のローを蹴り込む。スイッチを繰り返すドゥドゥにロウロが右ロー。ドゥドゥは右ストレートを伸ばす。ローを蹴り合った両者、ロウロは振りの大きな左フックを見せる。ドゥドゥは右前蹴りで距離をキープし、左ストレートから右ミドルハイ。さらに左ローを入れる。ローに右を合わせようとしたロウロだが、序盤はドゥドゥの動きの方が早い。

左ジャブを連続で届かせたドゥドゥに対し、ロウロは蹴り足を掴んでテイクダウン狙い。離れ際にパンチを振るう。離れたドゥドゥが左ロー&左ジャブ。ロウロはこの左ジャブを被弾することが多い。結果、迎え撃つパンチが大きくなり精度が落ちる。右ローを入れたドゥドゥが初回でやるべき仕事をやり終えたか。

2R、距離を詰めてワンツーを見せるロウロ。スピニングバックフィストで間合いを取り直したドゥドゥはロー、前に出てきたロウロに右を入れる。自分の距離で戦うドゥドゥは右ストレートを2発入れ、右ローを蹴って間合いを外す。ロウロの強引なダブルレッグはスプロールされ、ドゥドゥは左フックから右ミドル、続いて右ストレートを打ち込む。

打撃で完全にリードしたドゥドゥの右ストレートを被弾したロウロの動きが一瞬止まる。攻め急がないドゥドゥは左右のコンビを入れ、ダブルレッグからバックへ回り込む。自ら離れた直後に右ストレートを打ち込んだドゥドゥ。ロウロはドゥドゥのパンチを捌けない展開が続く。残り1分、左から右を打ち込んだドゥドゥにロウロが右を返す。前蹴りから右ローを蹴ったドゥドゥは後ろ回し蹴りまで見せて、序盤の2回をモノにした。

3R、足がついてこないような左右のフックで前に出たロウロだが、距離をしっかりと取ったドゥドゥのパンチを被弾し、テイクダウン狙いも切られる。右ローを入れ前蹴り、そして左ジャブを当てたドゥドゥ。ロウロの顔面はいつの間にかカットし、流血で赤くなっている。右を交えつつ左を3つ打ち込んだチャレンジャー、チャンピオンは右目の周囲が大きく腫れている。続く左フックで足下が揺れ始めたロウロは、右ローを返すのが関の山。左フックに体が揺れる。

右目が見えないか、ことごとく左からの攻撃を被弾する王者に対し、ドゥドゥは真綿で首を絞めるように左ジャブを打ち続け、後ろ回し蹴り一閃。ラウンド終了間際に左右のフックで前に出たドゥドゥ、世界バンタム級選手権試合はいよいよ挑戦者の一方的な展開となってきた。

4R開始直後に組んでケージにドゥドゥを押し込んだロウロ。離れたドゥドゥはパンチからボディに右ヒザを突き刺す。ロウロは必死に組みついてケージにドゥドゥを押し込むが、ブレイクで分けられ右ハイが顔面を掠める。ドゥドゥは右アッパーを入れ、サウスポーの構えからフックを打ち込み、オーソで後ろ回し蹴り。好きなようにパンチ、蹴り、ヒザを入れるドゥドゥがボディストレートを2発決める。左フックから右ロー、体を丸めるように固まるロウロは打つ手がないまま試合は最終回に。


最後の5分、まずは組みに行ったロウロだが、逆にケージに押し込まれヒザをボディに受ける。小外掛けでテイクダウンを狙ったチャレンジャー。ロウロはケージを背にして耐えると、右エルボーを避けて体を入れ替える。すぐに態勢を入れ替えたドゥドゥが大内刈りでテイクダウン。非常にもドゥドゥはここでスタンドに戻り、ロウロを待ち受ける。

右クロスを入れたドゥドゥ、ロウロは一発逆転を賭けた動きにも出ることができない。余裕をもってダブルのフェイントからの右を見切ったチャレンジャーは、自ら動くことなく時間の経過を待つ。残り1分を切って、前に出てくるロウロをすかし、組んでケージに押し込むドゥドゥ。残り10秒でブレイクが掛かったが、既に勝敗は決している。

タイムアップと同時に勝利を確信しているドゥドゥが、笑顔を浮かべた。50-43を付けたジャッジが出るほどの大差でドゥドゥが1年7カ月振りに世界バンタム級王座に返り咲いた。

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