【UFC199】ドミニク×ユライア、3度目の決着戦はドミニクの完勝に終わる
<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] ドミニク・クルーズ(米国)
Def.3-0:50-45.50-45.49-46
[挑戦者] ユライア・フェイバー(米国/3位)
互いにステップを踏んで距離を測る中、ドミニクがユライアの蹴り足をキャッチして先制のテイクダウンを奪う。ユライアは腰を切って身体を起こし、アームロックを狙いながらトップポジションを奪い返そうとする。ドミニクもすぐに立ち上がってユライアをケージに押し込み、シングルレッグでテイクダウンを狙うと、ユライアも倒され際にドミニクの身体を返して立ち上がる。
左フックで飛び込むユライアがドミニクをケージに押し込む。ここでユライアがダブルレッグでドミニクの身体を持ち上げてスラムするも、すぐにドミニクが反転して上のポジションを取り返す。ならばとユライアも下からドミニクの足を取って立ち上がる。ドミニクがケージまでドライブするとユライアはギロチンチョークを狙い、一旦、両者の距離が離れる。ここでドミニクはジャブと左ハイ。ドミニクがジャブで前に出ると、ユライアもジャブを返していった。
2R、構えを細かくスイッチしながら前手のジャブを突くドミニクが左ストレート。これがユライアの顔面を打ち抜いて、ユライアが後方に倒れる。すぐに立ち上がったユライアだったが、シングルレッグは切られてしまう。
ドミニクは細かくフェイントを入れてジャブを突きながらロー。ユライアもパンチを細かく出して組みつこうとするが、ドミニクはすぐに距離を取って組みの攻防を許さない。前後左右に大きくステップを繰り返すドミニクがジャブを突いて右ハイキック。序盤のダウンも含めてドミニクが試合を支配する。
3R、ドミニクは構えを小刻みに変えながらジャブとローを蹴る。ユライアも右フックを狙うが、ドミニクのステップを捉えきれない。逆にドミニクが歩くように放つ左フックがユライアの顔面を捉え、インロー・ハイキックもヒットする。
じりじりと前に出てユライアを下がらせるドミニク。ユライアの前蹴りをキャッチしてテイクダウンを狙ったかと思えば、ユライアのパンチを空振りさせ、足を手で引っかけるようにバランスを崩し、ユライアの身体を大きく回転させる。
4R、構えをスイッチし、小刻みに動いてパンチのフェイントで踏み込むドミニク。ユライアはドミニクのローにダブルレッグを合わせるが、ドミニクは倒れない。
ユライアはジャブと右フックで前進。それをひらりひらりとかわすドミニクは右ストレートから飛び込んで左フックを当てると、これでユライアがバランスを崩す。さらにドミニクはユライアの立ち際にハイキックを飛ばす。その後もドミニクが変幻自在のステップでユライアを翻弄し続けた。
5R、ドミニクが左ボディから右。ユライアが右ストレートで飛び込むと、ドミニクも右ストレートを打ち返す。残り3分を切ったところでドミニクがユライアをテイクダウンし、ユライアの後ろにつく。立ち上がったユライアがクラッチを外して正対しようとすると。ドミニクは右ハイキックを蹴る。
勝つためにはフィニッシュするしかないユライアだったが、ドミニクが右ストレートから組みついてテイクダウン。ユライアはケージまで移動して背中を見せて立ち上がるが、そこからのスタンドの攻防ではドミニクのステップワークと細かい打撃を切り崩せない。このまま試合終了となり、ドミニク×ユライア、3度目の決着戦はドミニクの完勝に終わった。