【DEEP CAGE】上迫博仁とのRTU対決を制した長倉立尚 「僕らは強いんや。吉田道場で3本獲る」
【写真】注目の上迫戦、MMAで激戦を制した長倉。壮絶な戦いだったことは、この顔を見ても明らかだろう (C)MMAPLANET
23日(土)に行われたDEEP CAGE IMPACTのメインで、上迫博仁とROAD to UFC Japan対決を制した長倉立尚。初回に上迫の右を被弾し先手を許した長倉だが、ここから白熱の攻防を展開。
最終回にはケージ際でのテイクダウン合戦とスクランブルを制し、3‐0の判定勝ちを収めた。この勝利で事実上、DEEPフェザー級戦線のタイトルコンテンダーに躍り出た長倉は、試合後のマイクと同様に、会見でも吉田道場への熱き思いを口にした(※要約)。
──激闘を制しました。
「全然、納得はできないですね。向こうが良かったですかね」
──『こんな試合をするともりではなかった』というマイクがありました。改めて試合を振り返ってください。
「どんな展開になっても、試合前に『勝てる』という風に言っていたと思うんですが、そんな試合になったんとちゃうかなと。納得がいかないなかでも……」
──最初にパンチも被弾し、スクランブルでも厳しい局面もありました。
「劣勢……パンチを貰った時も冷静に対応できました。慌てることなく」
──RTUを経てのDEEPでしたが、気負うところなどなかったですか。
「そこはもう自信しかなくて。絶対に俺は強くなっていると思って戦いました。まぁ、ちょっと打撃だけじゃなくなった長倉という感じですか」
──MMAで勝てたということでしょうか。
「そうですね……、派手な寝技はやらないですけど。本音は打撃で圧倒したかったです。コンタクトスポーツ、最初は打撃で入るので。そこで勝ちたかったですけどね。まだ、ちょっと横田(一則)さんに勝つという面では足りていないです。そこは仕上げ直さないといけないですね。まぁ、やるかどうか……彼も分からないですけど」
──2Rまではケージに押し込んでもブレイクが早いので、そこで体力を消耗しないように見えました。ただし、3Rになると一転テイクダウン合戦の様相を呈してきました。
「やっぱり勝ちたかったからですね。向こうも疲れていたし、無理してもテイクダウンを取ってやろうと。ケージ際の攻防は2Rはまではお互いに温存しようというか、攻防する気はないというのは分かっていた感じですね」
──最終回のテイクダウン勝負は精神戦、根性勝ちだと思えるのですが。
「今回、この大会は僕が創るという気持ちがったので。お客さんもたくさん呼ぼうというのがあったし、そこを良い意味で背負えたんじゃないかというのがあります」
──RTUで知名度が上がりました。RTU勢の一人として括られることに関してはどのような想いですか。
「所詮、イチコケですからね。その名前を出したとしても……。でも、多少なりともそれでプロモーションできれば良いんじゃいかと思います」
──今後はRTUの長倉でなく、長倉立尚として自立していきたいという気持ちは?
「それを言うなら横田さんを獲ってからでしょうね。そうすると『横田に勝った長倉』になります」
──その横田選手がONEに出場します。
「それは気にしないです。タイトル挑戦に関して、順番待ちは僕が最前線にいるっていう気持ちがあるので。横田さんがどうなるにしろ──もしかしたら返上するかもしれないし。次は僕がタイトルショットで戦えると思っています」
──そして吉田道場で三冠を目指すと。
「獲りたいです。小島壮太しかり、和田竜光しかり。和田なんてすぐに獲れると思います。何でそこに拘るかというと、吉田道場ってホームグラウンドがないんです。出稽古に行って。3人とも自分でバンテージを巻いて、試合に出ています。そんな状況下でも──吉田さんがリードしていた頃とは違っていても俺らは強いんやっていうのをアピールしたいです。だから吉田道場で3本獲るっていう目標があり、獲れると思っています」