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【Bellator98】試合を止められないレフェリー…、パルロが大勝

2013.09.08

<シーズン9ミドル級T準々決勝/5分3R>
ミッケル・パルロ(デンマーク)
Def.3-0:30-27, 30-26, 30-26
ブライアン・ロジャース(米国)

右ローを見せたロジャース、左右のフックを入れていく。さらにパンチの連打からロー、テイクダウンを狙ったロジャースが、ケージに突っ込んでいく。改めてパルロと向き合い、パンチを放っていくロジャースがカウンターを受けて尻餅をつく。すぐに立ち上がったロジャー、パルロは組みついてケージに押し込む。ロジャースが押し返し、距離を取り直すと右ミドルから、ヒザ蹴りへ。

パルロは極めて手数が少ない。左フックを受け、バランスを崩したパルロは組みついてくが、ここは切られる。ケージを背にし、足を止めて打ち合ったロジャースが劣勢と判断したのか距離を取り直す。左フックから組みつこうとしたパルロだが、距離が合わない。互いに相手のパンチを被弾しながらの打撃戦は、行方が読めない。パルロの右フックに下がったロジャースが右ストレートから左を打ち返す。

肩が開き正面を向いているロジャースに、パルロの右フックがヒット。テイクダウンを狙ったパルロだが、そのままロールされパウンドを受ける。残り10秒、スタンドに戻った両者は最後までバタバタとした打撃戦を繰り返した。2R、首相撲のパルロに対し、ボディを連打するロジャース。離れてヒザを入れたロジャースだが、逆にフックとヒザを受け、自ら倒れ込むようにグラウンドへ移行する。

ハーフから細かいパンチを落すパルロがマウントへ。ロジャースは懸命に腰を押すが、相当疲弊している。パウロは思い切りパウンドを入れ、足を戻されても引き続き拳を落し続ける。蹴り上げも構わず、パウンドを続けるパルロが一方的に試合をリードする。残り1分、ヒザを脇に入れてパスを狙うパルロ。体を起こしてパンチ、ニーと攻撃の手を弛めないパルロが、2Rを完全に制した。

最終回、口を広げ肩で息をするロジャース。パルロは左を打ち込む。首相撲からヒザをボディ入れるパルロは、両差しから小外刈りでテイクダウンに成功する。ロジャースの蹴り上げを捌き、パルロがパス。殆ど動けないロジャースだが、ブリッジから足を一本戻す。パルロは左のパウンド、左ヒザと見せ2Rと同じような展開に。潜りから足関節を狙ったロジャースだが、動きの遅さは致命的で立ち上がったパルロにバックを許す。ケージにロジャースを押し込み、ダブルレッグに出たパルロ。ロジャースはハイキックをかわされ、再びダブルレッグで倒されると思い切り右のパウンドを落される。

なぜ、レフェリーが試合をストップしないのか、殴られながら立ち上がり、右を被弾して大きく後方に倒れるロジャース。さらにパルロがパウンドを入れると、タイムアップとなりレフェリーが両者を分けた。当然、ジャッジの裁定はパウロへ。ゴングが鳴らなければ、試合を止めず、ファイターの命を守れないレフェリー。試合の進行役でしかなく、このレフェリーの存在は、MMAの将来を危うくするだけだ。

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