【UFC164】エリオットが圧勝。ゴーディノーはなす術なく
<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット(米国/10位)
Def.3-0: 30-27, 30-26, 30-26
ルイス・ゴーディノー(米国/7位)
スイッチを交え、ローを入れるエリオット、フックで前にでるゴーディノーが、目に指が入ったとアピールし試合が中断する。再開後、大外の左フックをヒットさせたエリオットがテイクダウンからギロチンへ。首を引抜いたゴーディノーが、ボディにパンチを受けるがほぼノーダメージでスタンドへ戻る。エリオットの前蹴り、ゴーディノーはローを蹴り込み組んでケージに押し込んでいく。
まだ左目を気にしているゴーディノーは、右ローから右ストレートへ。距離を取り直したエリオットが、足を取りながら前転しスッと立ち上がる。持前のトリッキーさを出してきたエリオットが首相撲からヒザ蹴りを顔面に突き上げ、そのままダブルレッグダイブでテイクダウンに成功する。クローズドガードの状態で鉄槌を受けるゴーディノーに対し、エリオットは立ち上がって踵落としをボディへ見舞う。ゴーディノーが立ち上ると、エルボーからヒザ蹴り、そしてテイクダウンとエリオットが試合を完全に支配し、パウンドを落しながら初回を戦い切った。
2R、低空のドロップキックから着地、スッと立ち上がるエリオット。パンチの応酬のなかで、ローを決める。ゴーディノーは再びケージに押し込まれ、ダーディボクシングからエルボーを受ける。距離を取り直したエリオットのボディにヒザを入れたゴーディノーだが、左ミドルを蹴り込むも、キレが欠けてきた。と、再びケージ際でヒザを突き上げるエリオット、今度はテイクダウンへは移行せず、距離を取り直す。
どうしてもケージに詰まるゴーディノー、踏み込んでミドルを放ったところで組みつかれ、またもテイクダウンを許してしまう。左の上腕を叩きこみ、左のエルボーを連打したエリオット。顔面と脇腹に交互にヒジを落す。パウンドを集中させるエリオット、残り1分を切ってパス狙いへ。エリオットはハーフから左のパンチを顔面に、右エルボーを脇腹に放っていく。アンクルロックに移行したエリオット、ゴーディノーは初回に続き劣勢を挽回できないままラウンド終了を迎えた。
最終回も開始直後にトップを奪ったエリオットが、右のエルボーをハーフガードのゴーディノーに連打する。潜るゴーディノーにエルボーからがぶり、ヒザを脇腹に入れていく。距離を取り直した両者、と、頭を下げて前に出てくるエリオットにゴーディノーの左ミドルがヒットする。一旦離れ、再びテイクダウンに出たエリオット。ギロチンを潰し、ハーフからマウントへ。足を戻されても、パウンドを落し続ける。さらにエルボーを入れたエリオットは、左のパウンドを間断なくいれ、エルボーにつなげる。
成す術なく殴られるゴーディノー。エリオットからポジションを挽回できず、エルボーやパンチの連打を受ける。残り30秒、最後までパウンドとエルボーを落し続けたエリオットが、判定ながら圧勝した。