この星の格闘技を追いかける

【UFC164】TD決めたチバウ、最終R凌ぎスプリットWIN

2013.09.01

<ライト級/5分3R>
グレイゾン・チバウ(ブラジル)
Def.2-1: 29-28, 27-29, 29-28
ジェイミー・ヴァーナー(米国)

サウスポーのチバウに対し、ヴァーナーは左に回りながら右ストレート、そして左フックを繰り出す。さら右ローでチバウのバランスを崩したヴァーナーは、距離を取り直し左ストレートを伸ばす。チバウの下がりながらの左フックは空振りとなり、試合はオクタゴン中央に戻る。チバウの右に左フックを被せるヴァーナーは、左ストレートをさらにヒットさせる。一瞬、バランスを崩し体が流れたヴァーナーだが、すぐに修正し、チバウの飛びヒザを苦も無くかわす。

残り2分、ヴァーナーの左フックが空振りとなり、初めて両者が組み合うが、すぐに離れて距離を取る。残り1分となり、最もヴァーナーが警戒していたであろうチバウのシングルレッグが決まる。背中をつけたものの、ケージ際まで移動したヴァーナーは、バックを許しながら立ち上がる。ヴァーナーは後ろへのエルボーを見せたが、背中を取られたまま初回が終了。ヴァーナーの打撃とチバウのテイクダウン、ジャッジはどちらを取っただろうか。

2R、頭を振って中心線に頭を置かないヴァーナーだったが、チバウを一気に距離を詰めて打撃でなく早々に組んでテイクダウンを奪取する。ハーフのヴァーナーをしっかりとコントロールするチバウは、肩固めを狙う。左ワキを差して、ここを凌ぐヴァーナーだが、背中を譲り伸ばされる。ヴァーナーはすぐに上を向いたが、マウントを失っていることには変わりない。頭を引き寄せるヴァーナーに対し、引抜いたチバウはブリッジを潰し、バックマウントへ。

ヴァーナーはすぐに上を向き直し、再び手を挙げてブリッジに移行し、バックマウントを許す。背中を伸ばしたチバウは、ここでも上を向いたヴァーナーに右のエルボーを落していく。マウントを取り続けるチバウに、容赦なくブーイングを浴びせるファン……。残り10秒でチバウは細かいパンチを落し、2Rを完全に制した。

最終回、ショートフックの連打から距離を詰めたヴァーナーだが、テイクダウンはできない。ヴァーナーの右に左を合せようとするチバウ。ヴァーナーは右ボディを打つも、続く左を打ちこもうというタイミングで、ダブルレッグで組みつかれる。すぐに背中を譲った状態で立ち上がり、向きあって距離を取ったヴァーナー。左右のボディから組みつくが、チバウはものともしない。となれば、狙うは顔面しかないが、体が流れるとすぐにダブルがあるため、迂闊な攻撃はできない。

両者の左が相打ちとなり、距離を詰めたヴァーナーがボディからダブルレッグを狙うも、ここもチバウが耐える。しかし、次のチバウのシングルを見る限り、全く力が感じられない。案の定、スタンドでパンチを受けると、続くダブルレッグで初めてテイクダウンを許す。残り90秒を切りトップをキープするヴァーナーは、細かいパウンドを落していく。残り1分、左エルボーを落したヴァーナーは、さらに右のエルボーを見舞う。頭を抱えに来るチバウは、完全防御一色モードだ。頭を抜いたヴァーナーが、左右のパウンドの連打、立ち上がって拳を振り落そうとしたところでタイムアップに。両者、ともに終了のホーンとともに両手を高々を掲げる。

ジャッジの裁定は2-1でチバウ。最後に粘りを見せたヴァーナーだが、1Rをチバウと判断したジャッジが2人いたことになる惜敗となった。

PR
PR

関連記事

Movie